出版社内容情報
漢字、漢民族という表現が示すように、漢は中国を象徴する「古典」である。秦を滅亡させ、項羽を破った劉邦が紀元前202年に中国を統一(前漢)。武帝の時代に最盛期を迎える。王莽の簒奪を経て、紀元後25年に光武帝が再統一(後漢)。220年に魏に滅ぼされるまで計400年余り続いた。
中国史上最長の統一帝国にして、中国を規定し続けた「儒教国家」はいかに形成されたのか。その歴史と思想潮流をたどる。
内容説明
漢字、漢民族という表現が示すように、漢は中国を象徴する「古典」である。秦を滅亡させ、項羽を破った劉邦が紀元前202年に中国を統一(前漢)。武帝の時代に最盛期を迎える。王莽による簒奪を経て、紀元後25年に光武帝が再統一(後漢)。220年に魏に滅ぼされるまで計400年余り続いた。中国史上最長の統一帝国にして、中国を規定し続けた「儒教国家」はいかに形成されたのか。その興亡の歴史をたどる。
目次
第1章 項羽と劉邦―時に利あらず
第2章 漢家の拡大と黄老思想―「無為」の有用性
第3章 漢帝国の確立―武帝の時代
第4章 漢家から天下へ―「儒教国家」への始動
第5章 「古典中国」への胎動―王莽の理想主義
第6章 「儒教国家」の成立―「古典中国」の形成
第7章 後漢「儒教国家」の限界―外戚・宦官・党人
第8章 黄天 当に立つべし―三国志の始まり
終章 漢帝国と「古典中国」
著者等紹介
渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
1962(昭和37)年、東京都生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。文学博士。大東文化大学文学部教授を経て、早稲田大学理事・文学学術院教授。大隈記念早稲田佐賀学園理事長。専門は「古典中国」。三国志学会事務局長。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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