中公新書<br> 宣教のヨーロッパ―大航海時代のイエズス会と托鉢修道会

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中公新書
宣教のヨーロッパ―大航海時代のイエズス会と托鉢修道会

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  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025166
  • NDC分類 198.25
  • Cコード C1222

出版社内容情報

ルターに端を発する十六世紀ヨーロッパの宗教的動揺は、イエズス会というまったく新しい組織を生んだ。霊操と教育を重視し、異教徒への宣教を実践するイエズス会は、ポルトガル・スペインの植民地開拓と軌を一にして、新大陸やアジアへと進出した。かれらの思想や布教方法はどのようなもので、それはどんな経済的基盤に基づいていたのか。現地社会に与えた影響や「キリスト教の世界化」の行く末はどうだったのか。

佐藤彰一[サトウショウイチ]
著・文・その他

内容説明

世界各地に充満してゆくキリスト教精神の内実。ルターに端を発する十六世紀ヨーロッパの宗教的動揺は、イエズス会というまったく新しい組織を生んだ。霊操と教育を重視し、異教徒への宣教を実践するイエズス会は、ポルトガル・スペインの植民地開拓と軌を一にして、新大陸やアジアへと進出した。かれらの思想や布教方法はどのようなものだったか。いかなる経済的基盤に支えられていたのか。現地社会に与えた影響や「キリスト教の世界化」のプロセスを詳細に検証する。イグナティウス・デ・ロヨラ、モンテコルヴィーノ、ザビエル…大海原を越え、異境へ赴いた修道士たちの思想と足跡。

目次

第1章 燃えさかる宗教改革の火の手
第2章 カトリック改革とトレント公会議
第3章 イエズス会の誕生と成長
第4章 托鉢修道会の動き―フランチェスコ会とドミニコ会
第5章 イエズス会のアジア進出
第6章 新大陸のキリスト教化
第7章 イエズス会の日本宣教
第8章 日本宣教の構造
第9章 キリスト教の世界化

著者等紹介

佐藤彰一[サトウショウイチ]
1945年山形県生まれ。1968年、中央大学法学部卒、1976年、早稲田大学大学院博士課程満期退学。名古屋大学教授等を経て、同大学名誉教授。日本学士院会員。『修道院と農民―会計文書から見た中世形成期ロワール地方』により日本学士院賞受賞。専攻・西洋中世史。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

52
ルターの宗教改革から説き起こしているが、托鉢修道会やイエズス会の活動を「前向き」な改革と捉えている印象。ラテンアメリカ、モンゴル帝国から元以降の中国、そして日本での布教活動を、いわゆるポルトガル・スペインの対外進出と絡めながら、カトリック側から書き起こす。特にヌエバ・エスパーニャ、つまりメキシコの動向は面白かった。一方日本の布教活動についてはちょっと物足りない印象。また、イエズス会のその後に触れられていないので尻切れトンボな感じも受けた。バチカンと改革派修道会の関係をもう少し詳しく書いて欲しかった。2020/04/28

みこ

20
日本の戦国史から西洋を眺めるとある日突然鉄砲がやってきてその後追いでキリスト教の宣教師がやってきたような印象を多くの人が持っているだろう。しかし、西洋から見ると日本にキリスト教がやってくるのは必然だったと言える。そんな内容の一冊。名前だけなら聞いたことのあるイエズス会も宗教改革からの流れで東洋に活路を見出していた。いや、その宗教改革というもの自体が西洋史の中で文明開化や産業革命に近い重要なエポックだったことも本書で知らされた。歴史を様々な角度で俯瞰するのはやはり面白い。2019/01/02

こぽぞう☆

13
シリーズ4冊目。この辺になると「黄金伝説」の後だ。イギリス国教会がどのくらいの新教なのか、ずーっと知らなかった(知りたかった)が、どうやらカルヴァン派らしい。そして、いよいよイエズス会。しかし、日本に来たのはイエズス会だけではないらしい。それから、最新刊はこの本だが、まだ続きがあるらしい。2019/10/22

田中峰和

8
日本での布教で活躍したイエズス会の誕生は16世紀で、フランチェスコ会やドミニコ会などに比べるとその歴史が浅いことを再認識。モンテコルヴィーノが13世紀、モンゴル帝国への布教に貢献し北京にカトリック教会を建てたのだから、フランチェスコ会の歴史は古い。イグナチオ・デ・ロヨラがイエズス会を設立したのは、宗教改革への対抗措置でもあったが、フランチェスコ会が新大陸に進出したのに対し、新勢力としてはアジアで布教活動を行った。日本での新旧会派の対立は激しく、フランチェスコ会はイエズス会に嵌められ26聖人の殉教を出した。2019/04/14

おっとー

8
宗教改革、カトリック改革、イエズス会の誕生を丁寧に辿りつつ、大航海時代における活発な宣教の歴史を描く。前半は概説的だが、後半になると南米や日本といった新大陸での宣教と、イエズス会と托鉢修道会のせめぎ合いに目が向けられ、未開の研究領域ががつがつ開拓されていく。特にキレがあるのが世界宣教の中継地としてのメキシコの記述。フランスのアンリ4世の暗殺も、日本の26聖人殉教も、情報は瞬く間にメキシコに届いていた。しかも記録したのはアステカ人。新大陸の情報基地の誕生こそ、宣教の充実をもたらした大きな要因だった。2019/02/18

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