中公新書<br> 宇宙はどこまで行けるか―ロケットエンジンの実力と未来

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中公新書
宇宙はどこまで行けるか―ロケットエンジンの実力と未来

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  • サイズ 新書判/ページ数 309p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025074
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C1250

出版社内容情報

かつて、宇宙ロケットの打ち上げといえば、国家や国際機関が手がける一大プロジェクトだった。だが、宇宙開発の主役は大学や新興企業に替わりつつある。ロケットの超小型化・量産化が進んだことで、低コスト・高頻度の打ち上げが可能になったからだ。ロケット開発や宇宙探査は現在どこまで進んでいるのか、月や火星まで人を運ぶにはどのような技術が必要なのか、人類は太陽系を飛び出せるか――宇宙の今と未来に迫る。

小泉宏之[コイズミヒロユキ]
著・文・その他

内容説明

月や小惑星で資源を採掘する。火星に有人探査機を送る。木星や土星の衛星で生命の痕跡を探す―。ベンチャー企業が勃興し、宇宙が新たなビジネスの主戦場になりつつある今、こうした計画は現実のものになろうとしている。さらに、4光年離れた隣の惑星系への探査計画さえ立ち上がっている。「はやぶさ」プロジェクトに携わり、世界初の小型イオンエンジン実用化を果たした若き研究者が、人類の可能性の限界に迫る。

目次

第1章 近くて遠い宇宙
第2章 ロケットエンジンの仕組み
第3章 人工衛星から宇宙エレベーターまで
第4章 イオンエンジンで小惑星探査へ
第5章 水星・金星・火星探査へ―内惑星探査
第6章 有人深宇宙探査をするには
第7章 木星・土星を調べるには―外惑星探査
第8章 太陽系外へ―近未来からSFまで

著者等紹介

小泉宏之[コイズミヒロユキ]
1977年東京都生まれ。2002年東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻修了。2006年、博士(工学)(東京大学・論文博士)。2003年同大学大学院研究科助手、2007年JAXA宇宙科学研究所助教、2011年東京大学大学院工学系研究科准教授などを経て、2015年より同大学大学院新領域創成科学研究科准教授。「はやぶさ」イオンエンジン運用および帰還時のカプセル回収隊の本部班としてオーストラリアでの回収に従事。小型衛星に用いるイオンエンジンなど推進系の世界最小クラス開発のトップランナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

vinlandmbit

52
いろいろとご縁あり知り合えた方々からのおすすめで購入。読了。特に電気推進を中心に人工衛星や探査機について非常に学び多くとても面白い一冊でした。新書とは思えない基本から仮に火星有人探査するとしたらコストや実現手段は現時点でどういったものが考えられるか等にも触れており、折に触れて読み返す一冊となりそうです。2020/12/26

Fondsaule

22
★★★★★ ロケットエンジンの固体燃料と液体燃料の違い。名前だけは知っていたイオンエンジンの仕組み。 こんなに詳しく書いてあると思わなかった。そして、話題は惑星探査、太陽系外へ。 非常に面白かった。2019/03/25

yyrn

20
宇宙ロケットや探査機のエンジン開発を手掛けてきた研究者がこれまでの宇宙探査機の歴史とともに、最新の取り組みや将来の可能性を分かりやすく解説してくれる本。現時点で探査機を太陽系以遠に送り出すのに不可欠な「スイングバイ」の航法や「原子力電池」の技術のこととか、「はやぶさ」で一躍有名になった「イオンエンジン」の仕組み等々、宇宙開発を本気で考えている人たちがいることが分かる本。SF『火星の人』が面白かった人におススメ。しかし、木星や土星などの外惑星に行くために、地球より内側の金星を使っているとは驚いた。2018/11/23

びっぐすとん

16
図書館本。最新の情報だが技術屋さんの本なので、ロケットの工学的な話は難しくてよく分からなかったが、後半の現在までの探査機の開発話や、将来の探査機の仕組み、ひいては太陽系外への航行に必要な技術についての話は非常に興味深く面白かった。いやぁ夢があるなあ。シンギュラリティってホントに起きるのかな?未来の人類に期待しよう。ボイジャーが送ってきた木星や土星の写真が新聞の一面を飾ったのを覚えてる私には、今も太陽系を離れ一人旅するボイジャーがただの機械には思えず、この先も無事に旅を続けて欲しいと祈るばかり。2019/06/02

スプリント

16
ボイジャー計画にはワクワクしましたが、有人ロケットの限界は思ったよりも近くて落胆しました。人間が地球から離れられるときはまだまだ先のようです。2018/11/04

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