内容説明
蝦夷・入鹿父子は六四五年の乙巳の変で討たれたが、蘇我氏は滅亡せず、以後も国家権力の中枢に位置した―。稲目を始祖とした馬子、蝦夷、入鹿の四代はいかに頭角を現し、大臣として国制改革を推し進めたのか。大化改新後、氏上となった倉麻呂系は壬申の乱へとつづく激変の時代をどう生き延びたのか。六世紀初頭の成立から天皇家を凌駕する権勢を誇った時代、さらに平安末期までを描き、旧来の蘇我氏イメージを一新する。
目次
第1章 蘇我氏の成立と稲目
第2章 大王推古と厩戸王子と島大臣馬子
第3章 豊浦大臣蝦夷・林太郎入鹿と乙巳の変
第4章 大化改新から壬申の乱へ
第5章 律令官人石川氏と皇位継承
第6章 ソガ氏への復帰
第7章 摂関期における生き残り
著者等紹介
倉本一宏[クラモトカズヒロ]
1958年三重県津市生まれ。89年、東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位取得退学。2009年より国際日本文化研究センター教授。博士(文学、東京大学)。日本古代政治史、古記録学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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