中公新書<br> 吉田松陰とその家族―兄を信じた妹たち

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中公新書
吉田松陰とその家族―兄を信じた妹たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 268p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121022912
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1221

内容説明

読書好きの家庭に生まれた吉田松陰は、おおらかな母滝や教育熱心な父百合之助、弟思いの兄梅太郎、個性豊かな妹弟や叔父に囲まれ育った。明治維新の立役者となる多くの若者たちを育てた松陰の生涯は、常に捨て身で革新的な思想を主張し、脱藩や二度の投獄、処刑へと至る壮絶なものであったが、周りにはいつも家族や同志の支えがあったのだ。松陰と彼を愛した人々、彼の「志」を受け継いだ者たちを描く幕末群像。

目次

第1章 「山宅」の思い出
第2章 歪な幼少期
第3章 松陰の旅立ち
第4章 アメリカ密航未遂事件
第5章 野山獄から幽囚室へ
第6章 松下村塾を主宰する
第7章 志を貫き倒れる
第8章 松陰の復権
第9章 明治を生きた松陰の家族たち

著者等紹介

一坂太郎[イチサカタロウ]
1966年兵庫県芦屋市生まれ。大正大学文学部史学科卒業。歴史研究家。現在、萩博物館特別学芸員、至誠館大学特任教授、防府天満宮歴史館顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tadashi_N

15
カミソリのようだが、のちに影響を与えた教育家。2015/07/02

スズツキ

5
「吉田松陰が注目されたり、持て囃されるというのは、日本にとって必ずしも幸福な時代といえない」 またラストにあるように著者は美談のみを取り入れた松陰像というものを危険視している。今後おそらくその松陰賛歌の風潮は高まっていくと思うが、個人的にそれは受け手のリテラシーに左右されると思う。たとえば一般に言われるような攘夷論者ではなく、師である佐久間象山の「東洋の道徳、西洋の芸術」を体現した通り、海外の良き点を取り込もうとしたことは明らかに一線を画している。2014/11/03

Reiko

3
分厚い本ではないですが、内容はかなり充実していました。読みやすくは書かれていますが、手紙等は完全な現代語訳にはされていないため、嚙みくだきながら読み進め時間がかかりました。もう一度読み返すと、また違った発見もありそうな♪ 松陰先生や長州藩を多少なりとも知っている方向けかと思います。2017/07/06

Kaori

3
松陰を取り巻く人々の人生も資料を引用して丁寧に追っていて、とても興味深い内容でした。松下村塾に長生きした松陰の兄が座っている古い写真なども掲載されています。2015/05/16

水色さくら

2
◎/タイトルから想像したよりも、松陰先生自身のことが主として書かれていた。もちろん家族のことも書かれていて、大河の登場人物たちのことをより知ることができて、おもしろかった。2015/07/11

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