内容説明
第2次世界大戦の敗北により、人心・国土とも荒廃したドイツ。その復興を担ったのが、73歳で首相に就任、14年間その座にあったアデナウアーである。戦前、ケルン市長として活躍した彼だが、ナチに迫害され引退。戦後、保守政党を率い、「復古」「反動」のレッテルを貼られながらも、常に自国のナショナリズムを懐疑し、米仏などとの「西側結合」に邁進、ユダヤ人との「和解」にも挑んだ。「国父」と呼ばれる保守政治家の生涯。
目次
序章 ドイツとアデナウアー―「西欧化」の推進者
第1章 「破局の時代」のなかで―第二帝政からナチ体制まで
第2章 占領と分断―第二次世界大戦後の四年間
第3章 アデナウアー外交の展開―「西側結合」の模索
第4章 「宰相民主主義」の時代―一九四九~六三年
終章 アデナウアー政治の遺産
著者等紹介
板橋拓己[イタバシタクミ]
1978(昭和53)年栃木県生まれ。2001年北海道大学法学部卒業、08年北海道大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。北海道大学大学院法学研究科助教、成蹊大学法学部助教などを経て、13年より成蹊大学法学部准教授。専攻は国際政治史、ヨーロッパ政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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