中公新書<br> イギリス帝国の歴史―アジアから考える

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中公新書
イギリス帝国の歴史―アジアから考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121021670
  • NDC分類 233.06
  • Cコード C1222

内容説明

かつて世界の陸地の約四分の一を領土として支配したイギリス帝国。その圧倒的な影響力は公式の植民地だけにとどまらなかった。本書は近年のグローバルヒストリーの研究成果をふまえ、アジアとの相互関係に注目しつつ、一八世紀から二〇世紀末までの帝国の形成・発展・解体の過程を考察する。今や世界経済の中心はアジア太平洋経済圏にシフトしつつある。そのシステムの基盤を作り上げた帝国の意義を明らかにする試みである。

目次

序章 現代アジアの経済的再興とイギリス帝国(世界のGDPの変容とアジア;現代インドの経済発展と英印ビジネス関係の変容;現代イギリス経済の変容―ロンドン・シティの繁栄と多文化主義)
第1章 環大西洋世界と東インド―長期の一八世紀(イギリス帝国の起源;商業革命とイギリス帝国―西インド諸島と北米植民地;北米植民地とアメリカ独立戦争;東インド会社とアジア貿易;イギリス産業革命の歴史的起源と帝国)
第2章 自由貿易帝国とパクス・ブリタニカ(旧植民地体制の解体;自由貿易帝国主義と帝国の拡張―一九世紀中葉の帝国;ジェントルマン資本主義の帝国―金融と帝国;ヘゲモニー国家イギリスと近代日本;イギリス帝国のソフトパワー)
第3章 脱植民地化とコモンウェルス(帝国からドミニオン、コモンウェルスへ;ヘゲモニー国家から構造的権力へ;脱植民地化の進展とスターリング圏;バクス・アメリカーナと帝国の終焉)
終章 グローバルヒストリーとイギリス帝国

著者等紹介

秋田茂[アキタシゲル]
1958年生まれ。81年、広島大学文学部史学科卒業。85年、同大学文学研究科中退。博士(文学、大阪大学)。大阪外国語大学外国語学部助教授を経て、大阪大学文学研究科世界史講座教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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skunk_c

54
いわゆるヨーロッパ中心史観ではなく、アジア相互の関係史や最近流行の「グローバル・ヒストリー」の手法をふんだんにかつ効果的に取り入れながら18世紀後半以降の大英帝国の歴史をコンパクトにまとめている。特に19世紀後半以降の記述はなかなかスリリング。特に世界大戦において、必ずしも人的資源に恵まれないイギリスが、コモンウェルス、とりわけインドの軍事力に依存していくが、それがインドとの債務・債権関係を逆転させたという指摘はまさに目から鱗。植民地支配のバランスシートが崩れていく具体的過程の記述もあり極めて有用だった。2019/11/23

佐島楓

35
最近の研究も盛り込まれた本。経済的な問題もかなりの度合いを占めており、さらっと読める本ではない。植民地の拡大、その地との独立戦争、アメリカとの関係、貿易の結果発展してきた経済、と大意はつかめたように思う。日本も歴史的に重要な役割を担ってきたことなど、視点を変えるとさまざまな分析ができることがわかった。2014/06/13

ステビア

20
うわ、全然記憶になかったが大学生の頃テスト勉強で読んでたみたい。仕事で再読。Amazonだと「わかりにくい」という声が多いがよくまとまった本だと思う。2022/03/01

Toska

18
一国史の枠内でも余裕でグローバルヒストリーができてしまうのだから、やっぱり凄い国だよなあ、と。ただ正直なところ、自分は金融や為替、決裁などにまるで疎い人間なので、本書の醍醐味を十分の一も味わえていないかもしれない。イギリス帝国の真の強みはそのような部門で発揮された。逆に、かつて重要視された産業革命の意味合いは、最近の研究では相対化されつつあるとのこと。2022/12/10

えちぜんや よーた

18
現代に近づくほど内容が複雑で難しくなるので、第一次世界大戦のところ辺りでいったん図書館に返却します。すいません。とりあえず世界史の講義を聞いても良く分からんかった英・印・中の三角貿易については分かりました(分かったつもりなだけかもしれませんが)。18世紀を通じて「世界の工場」と言われたイギリスが、19世紀を通じて「世界の銀行」に変貌している様子は、現代日本に通じるかも?P135あたりです。2012/08/07

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