中公新書<br> パレスチナ―聖地の紛争

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中公新書
パレスチナ―聖地の紛争

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121021120
  • NDC分類 319.28
  • Cコード C1222

内容説明

パレスチナ紛争は、ユダヤ人国家の建国と占領に端を発し、中東地域と国際関係を不安定化する危険な要因だ。その歴史的背景に加え、超大国アメリカとイスラエルの結びつきによって特異な性格を持った紛争は、自爆テロと軍事侵攻の応酬で多大な犠牲を出し続け、今も混迷は続いている。両者の思惑がぶつかりあう中東和平交渉、それぞれの和平派と反和平派の苛烈な権力闘争を追い、紛争の実像に迫る。

目次

予告された暗殺
第1部 背景(聖地とユダヤ人;建国・追放・占領)
第2部 和平(先行自治と自爆テロ;西岸自治拡大と反和平派勝利;キャンプデービッド交渉)
第3部 衝突(シャロンの権力掌握;米同時テロの衝撃;自治区大侵攻;ジェニン破壊;分離・分裂・混迷)

著者等紹介

船津靖[フナツヤスシ]
1956年、佐賀県伊万里市生まれ。東京大学文学部社会学科卒業。共同通信社入社。宇都宮、佐賀、さいたま支局、外信部を経て、91‐92年モスクワ、94‐97年エルサレム、2000‐04年ロンドン特派員。外信部中東部会長、副部長、編集局ニュースセンター総合関門を経て、09年より岡山支局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

14
イスラム世界についての授業を受けており、パレスチナ問題についてのレポート資料をして読みました。自分たちの土地を奪われた人々の無念と原理主義と共存の考えの対立や報復によって続く復讐の連鎖、権力争いによって引き起こされたパレスチナへの酷い仕打ち、9・11事件からイスラエルとアメリカ合衆国が結束したことによるパレスチナへの対応の悪化。それらについて私は知らなかったことを恥じる。和平交渉への足掛かりとなるパレスチナの国連加盟が失敗に終わった記事も読みながらパレスチナ問題を如何に考えていくかが問題となる。2011/10/13

YT

7
記者によるオスロ合意以降のイスラエル-パレスチナ問題の振り返り。記者故に埋もれてしまいがちな市民の声が間に挟まれており、リアリティがあると同時に暗澹たる気持ちにさせられる。知識として理解できても理解できないのが、なぜ血で血を洗うようなやり方しかできないのだろうかと言うこと。 あとがきで著者が述べていた、『人間には軍事力や暴力を適切に行使する能力はないようだ。』と言う発言に同意するし、ため息が出る。もっと知ることで理解を深めたい。2024/01/29

うえ

6
余り読む所なし。「オスロ合意後の歴史を振り返ると、西岸とガザの占領を終結させ、パレスチナ国家を樹立する二国家解決策に基づく和平案は、イスラエルとパレスチナ双方の内部で、和平派と反和平派の路線闘争を激化させた。イスラエルでは労働党とリクードや入植者が、パレスチナではファタハとハマスが権力闘争を繰り広げた。オスロ合意の崩壊は、和平に反対する原則派、強硬派が、権力闘争に勝利を収めた過程とみることができる」2016/09/03

たしかにわたしがうえのです。

2
参考文献が充実している。要チェック。2011/12/24

kentake

2
パレスチナ紛争は、人間の知性では解決できない問題であるという感想を持った。2011/09/02

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