中公新書<br> 物語 上野動物園の歴史―園長が語る動物たちの140年

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中公新書
物語 上野動物園の歴史―園長が語る動物たちの140年

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  • サイズ 新書判/ページ数 292p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121020635
  • NDC分類 480.76
  • Cコード C1245

内容説明

明治五年、湯島の展覧場にオオサンショウウオなどが展示されて以来、140年の歴史を持つ上野動物園。明治期には、ニホンオオカミやトキが飼われ、徳川慶喜がナポレオン三世からもらったウマも暮らしていた。戦中には猛獣殺害という悲劇もあったが、いまでは飼育種数では世界有数の動物園に育ち、教育・環境保全などでも重要な役割を担っている。園長自身が激動の歴史を、代表的な動物たちのエピソードとともに案内する。

目次

第1章 開園前後
第2章 宮内省の動物園
第3章 東京市の動物園に
第4章 平和の回復
第5章 復興から発展へ
第6章 新たな百年、そして二一世紀へ
第7章 上野動物園の目指すこと

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トムトム

9
100年以上前の動物園は、現在からは想像もつかないぐらいに動物たちを死なせていた!今では絶滅寸前、はたまた絶滅した動物たちまでポックリ死なせていて衝撃です。情報もデータもない中で野生動物を飼育する苦労、察します。今の動物園は、飼育動物たちが快適にすごせるように様々な工夫がされています。よく動物愛護団体が動物園に噛みついているけど、大昔の動物園ならまだしも、現在の動物園に噛みつくのはお門違いじゃなかろうか。2019/12/07

Humbaba

9
現代では,どのようにして動物を飼育すればよいのかという情報は誰もが簡単にアクセスできる.しかし,かつてはそのような情報はどこにもなかった.そんな厳しい状態でも,上野動物園は動物をただ生き長らえさせるのではなく,出来る限り自然に近い状態にして,種の保存を目指してきた.2013/04/08

かんやん

4
先月およそ20年振りに訪れたので、読んでみました。有名な戦時中の猛獣処分だけでなく、日本の近現代史をどのように反映しているかが、興味深い。設備も知識もなく、珍しい動物を輸入しては次々と死なせてしまうのが無残だ。おまけに亜種同士や近親間の交配。やがてブリーディングローンや域外保存、域内保存が試みられるようになり、現在に至る。最後は国産の牛馬の話。たしかにいました。著者の園長さんが、とうとう本性を現す(?)あとがきが、ま、本音はこんなところだろうな、と。また近いうちに訪れてみたい。2015/08/15

Meroe

2
明治から平成にかけての上野動物園の歴史。動物園にどんな動物がいるか・やってくるかは国民的関心事で多額のお金がかかることでもありつつ、園長の力量に左右されるところもかなりあったらしい。思っていたよりずっと動物(人間も含めて……)があっさり死んでしまうことに驚いた。この本では上野動物園がやってきたことが時代順に並べられているので、その背後にある考え方の変化を重ねてみると面白いと思う。2013/01/22

いちはじめ

2
140年の歴史があるそうだが、そのうち100年くらいは動物虐待の歴史では? と思ってしまうほど、けっこうあっけなく動物を死なせてるなぁ。とはいえ、そのあたりを変に隠蔽せずに淡々と語っているのは好感2010/07/02

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