出版社内容情報
ドナウに育まれたウィーンとブダペスト、モルダウの浅瀬のうるわしき都、プラハ。古都の趣たたえる中欧の三都市の歴史と文化を伝える一冊。
内容説明
ハプスブルク帝国は美しい都を残した。ウィーン、ブダペストはドナウ川と、プラハはモルダウ川と、町はそれぞれの物語を紡いできた。本書では、教会、宮殿、二十世紀の名建築を訪ね、モーツァルトやシュトラウスたち音楽家の足跡を辿っていく。そこには、すぐれた審美眼で芸術を庇護し続けた名門王家の歴史と、帝国の栄華を体現する華麗なる文化が今も息づいている。路地裏やカフェを含め、都の今を伝えるカラー口絵収載。
目次
1 ハプスブルク帝国と三都の歴史(ウィーン―美しく青きドナウのほとりで;プラハ―悠然と流れるモルダウの上に;ブダペスト―民主主義の橋が架かる町)
2 建築を歩く―祖国への思い(真の芸術を求めて―バロックからウィーン分離派へ;百塔の都―プラハとアール・ヌーヴォー;レヒネル・エデンのブダペスト世紀末建築)
3 現在の中に含まれた過去―音楽とカフェを楽しむ(音楽の都;もう一つの顔―カフェとワイン)
著者等紹介
河野純一[コウノジュンイチ]
1947年(昭和22年)、横浜市に生まれる。72年、東京外国語大学大学院修了。87年~89年、ウィーン大学客員教授。現在、横浜市立大学教授(ドイツ語ドイツ文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tadashi_N
23
皇帝の影響は他の街にも。読み直したうえで、ウイーン再訪したい。2019/09/22
中島直人
8
(図書館)ハプスブルク家の3つの都の物語。粗々過ぎて少し物足りないが、中央の歴史の雰囲気に都市という切り口から浸ることが出来る。2017/11/26
ふぁきべ
7
去年この3都市に行く前にこの本を読みたかったなあというのが正直なところだが、当時撮った写真を見たりしながら読むのも結構楽しかった。 楽しく読むことができたが、特に参考になったとかそういうことはあまりなかった。トカイワインにそんな甘さのランク分けがあるのは知らなかったので、家にあるトカイワインでもさっそく確認したことくらいか笑2020/08/20
かりんとー
4
三都物語というかほぼウィーン。最後のページに地図があるが、最初に載せてほしかった。いつかウィーンに行こう。2024/03/02
Ex libris 毒餃子
4
神聖ローマ帝国の三都を紹介した本。都市の紹介のあとに文化の紹介をしている。都市論として面白い。橋についての記述が多いのはこの三都が川に囲まれた都市であり、大河ドナウ流域に栄えた街である現れでしょう。パリも中洲の都市から拡がっていったのと同一視出来るのでは?2017/09/11
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