中公新書<br> 地震と防災―“揺れ”の解明から耐震設計まで

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中公新書
地震と防災―“揺れ”の解明から耐震設計まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121019615
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C1240

出版社内容情報

最新の研究成果をふまえ、地震情報を理解するための基礎知識と、地震予測や耐震設計など地震対策の現状について平易な解説を試みる。

内容説明

地震の“揺れ”は、さまざまな要素が絡み合う複雑な現象だが、近年、急速に解明されつつある。震源断層とは何か。地震波はどのように発生・伝播するのか。海溝型地震と内陸型地震、それぞれの予測はどう違うのか。そして、これらの研究成果は防災にどう役立てられてきたのか。本書では、最新の研究成果とそこに至る歴史をひもとき、地震を理解するための基礎知識と、予測や耐震設計など地震対策の現状について平易に解説する。

目次

第1章 震災に学ぶ(関東大震災;震災を読み解く)
第2章 地震を探る(“地震”とは?;体感でとらえる;揺れを測る)
第3章 揺れを予測する(鯰の正体;震源断層を知る;地盤と揺れ;現状と課題)
第4章 地震災害を防ぐ(地震に強い家の条件;耐震基準の成立と発展;強震観測と予測の活用)
おわりに 地震への恐怖から理解へ

著者等紹介

武村雅之[タケムラマサユキ]
1952年京都市生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。鹿島建設株式会社技術研究所入所後、異動を経て、現在、同研究・技術開発本部小堀研究室プリンシパル・リサーチャー。日本地震学会、日本地震工学会、日本建築学会等の理事や委員、中央防災会議専門委員などを務める。2007年日本地震学会論文賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コサトン@自反尽己

7
「一人の百人力より、百人の一人力」 日本に住んでいる以上、地震から逃れることは出来ない。口で言うほど易しいことではないかもしれないが、地震や自然災害を敵と捉えるのではなく、私たちの国を土壌を創生・再生する動きの一つなのだと理解できるように努めたい。 地震のメカニズムや地震研究の歴史・変遷など詳細に綴られており、勉強になる一冊。 この数ヶ月ですっかり馴染みとなった緊急地震速報に関しても、短くではあるが最後に記述あり。長きに渡る地震研究あってこその今のこのシステムなんだな、と改めて感動。【書】2011/07/31

bittersweet symphony

1
関東地震以前からの百数十年の建築物の耐震設計の考え方を概観する本。著者は鹿島建設の技術研究所在籍の人のようです。耐震設計の前段階の情報としての地震の古くは統計情報的知識から物理的数量解析、揺れのメカニズムの解明まで、地震に関する記述が前半、後半は大正・昭和初期の耐震設計に関する剛・軟の論争から建築基準法による耐震設計手法の確立まで。2009/10/19

白義

1
防災メインかと思ったけど地震学の総合的な入門書だった。研究史から地震という現象のの解説、防災の取り組みまで新書で最初に読むには持ってこい。教科書的な良書2011/04/30

take

0
ただいま強震観測関連の仕事をやっているので本書でちょっとお勉強。 大崎先生の「地震と建築」に匹敵する良い入門書。311前に出版された本だけど、ほとんど予言的に正鵠を射るがごとく巨大地震によって何が起きるか書かれていて、後で読んでも全く遜色ない。 地震、振動論を知らずして構造設計者と言うなかれ、という心境です。2013/09/22

わきが

0
活断層に目が行きがちだったけど、地盤、建物設計、建物を構成する物質も大切なのだと認識させられました。欧米の地震学を適応し、日本の地震学が発展していく過程が面白かった。本著で取り上げられている寺田寅彦が気になる今日この頃。2012/09/12

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