出版社内容情報
核爆発の影響下にあっても、生存者はいた。純粋に物理化学的な見地から過去の被曝事例を検証し、想定される被害と生存可能性を探る。
内容説明
第二次世界大戦末期、広島に投下された核爆弾が爆発した直下でも、生き延びられた人がいた。また、ビキニ環礁での実験でも島民たちは放射線を被曝したが生存している。不幸にも核爆発の影響下にいた場合、生死を分けるものは何なのだろうか。本書は、政治的な視点を一切除外し、純粋に科学的な見地から、過去の核爆発事例を検証し、現在判明しているかぎりでの最新兵器による被害と生存可能性とを推測する試みである。
目次
第1章 奇跡の生存者にみる広島空中核爆発の直下(爆心から五〇〇メートルの電車内で衝撃波を回避;線量を大幅に回避 ほか)
第2章 地表核爆発実験(ビキニにおける一五メガトン熱核爆弾の地表実験;その時の第五福竜丸 ほか)
第3章 核爆発災害の科学(核爆発の五つの特性;ウランとプルトニウムの核の構成 ほか)
第4章 核に関わる危険な事態と技術(日本が核攻撃を受ける事態;核エネルギー施設自体は核爆発しない ほか)
第5章 被害と防護のシミュレーション―東京に弾道ミサイルが来たら(被害と防護の予測計算方式―NEDIPSとRAPS;二〇キロトン核弾頭で東京都心は壊滅する ほか)
著者等紹介
高田純[タカダジュン]
1954年(昭和29年)、東京都生まれ。弘前大学理学部物理学科卒業。広島大学大学院理学研究科博士課程中退。理学博士。広島大学原爆放射線医科学研究所助教授を経て、札幌医科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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№9
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