中公新書<br> 黄金太閤―夢を演じた天下びと

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中公新書
黄金太閤―夢を演じた天下びと

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  • サイズ 新書判/ページ数 188p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121011053
  • NDC分類 289
  • Cコード C1221

内容説明

黄金の茶室で開かれる茶会、聚楽第の庭で金銀を下賜される何100人もの武将たち、領地を練り歩く〈御巡幸〉の絢爛たる大行列。徹底して黄金太閤であることを演じ続けた天下人・豊臣秀吉の政策は、派手好みの祭好きと今日の目にはうつるが、実は衆庶の心に王者の姿を植え付けるための需到な演出に他ならなかった。版図の急速な大膨張を可能にした、この大言壮語と黄金に彩られた政策が、海を越え、破局へとなだれこんでいくまでを描く。

目次

第1幕 金ぴかの祝祭王(都にて;鄙にて;インテルメッツォ)
第2幕 海を渡った悲劇(唐入りという夢花火;情報太閤に達せず?;カーテンコール)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koishikawa85

5
あまり面白くない。一言で言えば秀吉の黄金、派手好みが民衆へのパフォーマンスだったという話で、民衆の気を引き続けるために朝鮮出兵したものの失敗したという結末。断定がどれほど確かかどうかはよくわからないが、驚くような説ではないのでは。鼻削ぎがごく短期間に集中しているという話は面白かったが。2022/02/13

ユウヤ

2
史料を丹念に読み込んで新たな解釈を展開する山室本。特に朝鮮出兵の箇所では多くの教示を得た。豊臣政権の諸政策が在地の構造を根こそぎ変えてしまう革新的なものであったがゆえに衆庶の支持を 必要とし、多くのイベントを展開した。それがどんどんエスカレートし、結局政権の正当性を支えるため「唐国までも」の標榜に行き着かざるを得なかったという発想はなかなか面白い。著者の文体については好き嫌いが別れるかも知れないが、私自身は結構楽しませてもらった。2013/12/09

MrO

1
こう見てくると、ぼけたとしか見えなかった秀吉の晩年が、いたましくさえ見えてくる。山室さんの本は、歴史の楽しさを思い出させてくれる。2017/07/17

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