あんじゅう―三島屋変調百物語事続

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  • サイズ B6判/ページ数 563p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120041372
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

さあ、おはなしを続けましょう。三島屋の行儀見習い、おちかのもとにやってくるお客さまは、みんな胸の内に「不思議」をしまっているのです。ほっこり温かく、ちょっと奇妙で、ぞおっと怖い、百物語のはじまり、はじまり。

著者等紹介

宮部みゆき[ミヤベミユキ]
東京都出身。1987年、短編「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。88年『かまいたち』で第一二回歴史文学賞佳作入選。89年『魔術はささやく』で第二回日本推理サスペンス大賞、92年『龍は眠る』で第四五回日本推理作家協会賞長編部門、同年『本所深川ふしぎ草紙』で第一三回吉川英治文学新人賞、93年『火車』で第六回山本周五郎賞、97年『蒲生邸事件』で第一八回日本SF大賞、99年『理由』で第一二〇回直木賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞、02年第五回司馬遼太郎賞、第五二回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、07年『名もなき毒』で第四一回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

318
どれも面白かったけど、特に第三話「暗獣」が良かった。イチ押しだからタイトルにもしたのかもしれないね。連載期間の初日(09/01/01)からではないけど同月から読売新聞を購読してるのでところどころ(全部ではない)既読だった。2014/11/16

kishikan

300
またまた、ビッグネーム宮部さん初読み。そうか、前作があったのですね。だからでしょうか設定がなかなか飲み込めなかったのは。それにしても、これが新聞の連載小説だとは驚き!序を除けば連作4編の大作なのですが、細切れな形で読み続けるのも大変ですね。面白い小説という証なのでしょう。それに南伸坊さんの挿絵も雰囲気を盛り上げています。とにかく、心の奥に潜む「妬み」「怖れ」「欲」を信の心で見つめる主人公「おちか」やその周りの人々が描かれ、幸せな気持ちにさせてくれます。「逃げ水」「暗獣」は切ないけれど、心に残る作品でした。2011/12/04

文庫フリーク@灯れ松明の火

215
風よ 心あれば伝えよ 再会待つ読み友さんへ『あなたは孤独だが、独りぼっちではない。あなたが読メにいることを、あなたを想う者は知っている。離れてはいても、仰ぐ月は同じだ。眺める花は同じだ。離ればなれになっても、それを支えと慰めに、生きていこう』折しもこの時期・初めて親元を離れる読み友さんや、社会人であっても環境に変化有る読み友さんも多いと思います。独りぼっちの孤独も有れば大勢の中の孤独も有ります。同じ言葉をはなむけに贈りましょう。苦い章も織り交ぜつつ、表題作は、とりわけ『じんがむね』する物語でありました。2011/02/28

ドナルド@灯れ松明の火

214
分厚かった!「逃げ水」のお旱さんと平太は可愛かった。だが何と言っても「あんじゅう」の「くろすけ」。これは最初はほっこりしたが最後が切なかった。こういう話を書かせたら宮部みゆきは最強かつ最高だと思う。「吼える仏」と「事続」でおちかは、黒白の間以外でようやく外の人たちと話すようになったが、おちかと利一郎はどうなるのか。続編が待たれる。2011/08/11

よむよむ

206
三島屋のお嬢様兼女中頭(!?)のおちかが黒白の間で聞き集める<百物語>の第二弾。今回も、不気味さと愉快さと人情味たっぷりの4話を楽しませていただきました。『逃げ水』の平太が一人前になったところを描いた場面でウルッときました。もっと泣かされたのは、皆さんと同じ『あんじゅう』の<くろすけ>・・・ああ、まったく、コンナモノでこんなに泣かされるなんて思いもよりませんでした!また『吼える仏』の最後の方のこわ~い挿絵が夢に出てきそうです。もう読み終わっちゃってつまんな~い!2010/11/03

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