白

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  • サイズ B6判/ページ数 81,5/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120039379
  • NDC分類 757
  • Cコード C0070

出版社内容情報

日本文化の繊細さ・簡潔さを生み出し、支える美意識の原点--白。それは、色であって色を超えたもの。短い文章にこめられた、白の美学。

目次

第1章 白の発見(白は感受性である;色とは何か;いとしろし;色をのがれる;情報と生命の原像)
第2章 紙(いとしろしき触発力;白い枚葉として;創造意欲をかき立てる媒質;反芻する白;白い四角い紙;言葉を畳む;文字というもの;活字とタイポグラフィ)
第3章 空白 エンプティネス(空白の意味;長谷川等伯 松林図屏風;満ちる可能性としての空白;伊勢神宮と情報;何も言わない;白地に赤い丸の受容力;空と白;茶の湯;和室の原型;発想は空白に宿る;創造的な問いに答は不要)
第4章 白へ(推敲;白への跳躍;清掃;未知化;白砂と月光)

著者等紹介

原研哉[ハラケンヤ]
1958年生まれ。グラフィックデザイナー。武蔵野美術大学教授。2002年より、無印良品のアートディレクションを担当。「もの」ではなく「こと」のデザインを志向している。デザインという語の意味を問い直しながら世界各地を巡回し、広く影響を与えた「RE‐DESIGN:日常の二十一世紀」展(世界インダストリアルデザインビエンナーレ、インダストリアル・グラフィック両部門大賞、毎日デザイン賞受賞)をはじめとして、「HAPTIC」「SENSEWARE」など既存の価値観を更新するキーワードを擁する展覧会を制作し世界に巡回。また、長野オリンピックの開・閉会式プログラムや、愛知万博のプロモーションでは、深く日本文化に根ざしたデザインを展開した。AGF、JT、KENZOなどの商品デザインのほか、松屋銀座リニューアル、森ビル、梅田病院サイン計画などを手がける。一連のデザイン活動によって日本文化デザイン賞ほか受賞多数。著書『デザインのデザイン』(岩波書店、2003年)は、サントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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hope

34
白。この本で語られるのは、色彩ではなく概念としての白。白はそこにあるのではなく、白いと感じる感受性があるのだ。白(もしくは空白)の意味することや役割は、静かな空間、不在、清廉、余白、可能性。それは、始まりなのか、終わりなのか。 著者は優れたデザイナーだが、研究者や求道者のように思考し、この本は哲学書のようですらある。そもそも、磨き抜かれた工芸品のようなこの白い書籍の美しさが、白の存在感を雄弁に物語る。→続く2019/03/11

浮かれ帽子屋

21
完全な純白を見ることはできない。たしかにマンセル表色系など色彩の体系だてによって、白という色は定義されてはいる。しかし、実際にその白を見るときには、例えばそのものの素材感だったり(光の反射率、微細な凹凸、それに伴う陰影の発生…etc)、例えば照明の様子だったり(自然光・人工光、色、強さ、方向性…etc)、様々な要因によって白は別の白へと移ろう。本書はそんな「白」という色のあり方を、人間の感受性や文化的な意識、文字の「黒」と紙の「白」、空白から語られる日本人の精神構造まで拡張して捉え直した一冊。面『白』い。2012/05/20

びっぐすとん

18
図書館本。『東大生の本棚』で紹介。そんなに厚い本ではないので、読むのに時間は掛からないが、一度読んだだけではこの本の真髄は理解出来ていないと自覚させられる。デザイナーらしいが、文章が素晴らしい。審美眼とそれを表現する感性は流石デザイナーという他ない。東大の入試に出題されたのもむべなるかな。「白があるのではない。白いと感じる感受性があるのだ。」出だしからインパクト大。巻末に英訳版もついている。日本文化を色という視点から述べていて興味深い。更に読み込みが必要。英訳との読み比べも面白いかも(英語力ないけど)。2020/02/22

nbhd

14
かっこいい本。ぜんぶひっくるめると、「白と空白(エンプティネス)のアフォーダンス」について書かれている本として読める。白と空白の日本文化史でもある。地面が人を歩かせ、イスが人を座らせるように、対象自体が人とのコミュニケーション回路を持ち合わせている(アフォーダンス)。色の不在である白は「ことが起こる前の、潜在の領域にある」。白は、色を際立たせ、文字を書かせ、描かせ、あらゆるイマジネーションを招き入れて、人に挑戦させる。著者は「<我思う>の前に、目に見えない<問い>を置く」のが白で空白だと、書いている。2017/06/14

かやは

9
「白」が持つ要素、意義を捉え直している一冊。白は、余白、空間性、不在、ゼロ度。単なる色ではなく、意匠、コンセプトとして機能している。混沌の中から意味を見出そうとするときの依代となりうるものである。「四角い白い紙」は創造力を喚起される。何もないからこそ、何かが生まれるかもしれないと思える。日本の神社は空白を抱いている。そこに何かが現れる可能性に手を合わせているのだと言う。世界を認識し直し、当たり前になる以前の話をしていると著書だと感じた。本の半分は英訳であり、英語圏の人達が読んだ時どう感じるのか気になる。2018/05/24

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