新潮新書<br> ハゲとビキニとサンバの国―ブラジル邪推紀行

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ハゲとビキニとサンバの国―ブラジル邪推紀行

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106103889
  • NDC分類 296.2
  • Cコード C0225

内容説明

燦燦と降り注ぐ太陽、ビーチに寝転ぶ「イパネマの娘」、カーニバルでサンバを踊り、路上でサッカー。そんなエキゾチックなイメージが無限増殖する国、ブラジル。しかし、はるばる地球の裏側に足を運んでみると…。なぜか愛されるハゲ、小さなビキニの秘密、日本人のトホホな扱い、カトリックの下心など、当地の文化や風俗は意外なことばかり。生まれも育ちも京都の学者が、W杯や五輪開催で注目のブラジルから日本を考える。

目次

1 ノス・オス・カレッカス
2 日本がブラジルから見えてくる
3 イパネマの娘はどこへゆく
4 うなじか、尻か
5 マンマの国のジャポネース
6 ボサノヴァに魅せられて
7 ブラジル宗教事情の一断面
8 日伯比較エトセトラ

著者等紹介

井上章一[イノウエショウイチ]
1955(昭和30)年京都府生まれ。京都大学大学院修士課程修了。建築学者、風俗史家。現在、国際日本文化研究センター勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

379
タイトルにも表れているが、ブラジルを語るにあたって"ハゲ"を冒頭に持ってくるところが井上章一氏のお茶目なところ。本書は2004年に著者がリオデジャネイロの州立大学に招かれて渡伯した時を中心に、ほぼ4か月間のブラジル滞在時に感じた文化の違い諸々を自由に述べたもの。『京都ぎらい』と違って、著者もまだ若く(49歳)溌溂としている。また、本格的な研究書とは違って気ままに書かれたエッセイなので、内容的にも軽やかでスキップするような文体である。したがって読んでいて大いに楽しめる。2020/05/11

Aya Murakami

79
京都ぎらいの作中で紹介された本。アマゾンにて購入。 地球の裏側の国、ブラジルの内情を描いた評論作品でした。裏側だけあって価値観も大きく異なるようです。そして日本人がブラジルを異国と思うようにブラジル人も日本を異国として認識しているようでした。京都ぎらいでも触れられていましたが、オリエンタルでなんかすごい技術というイメージが日本の都市のイメージなのだとか…。本書に載っていたゴキブリ駆除会社のパンフレットには欧米人が想像する出っ歯日本人のすがたが…。2018/07/21

アイシャ

23
2004年に作者が三か月弱滞在したブラジル体験記。井上氏らしくユーモアに満ち、楽しい内容だった。中年男性からの目線なのでビキニ関連の内容が多かったな(ふーっ)。先日見た『ワイルドスピードスカイミッション』で主要キャラが三人ともハゲていてマッチョ。なかなか見分けがつかなかった。海外では日本ほどハゲなんて大したことじゃないって思っていた。私もユル・ブリンナーが素敵だと思う。日本人は慎み深く自分の事を実際より控えめに言うが、そのことを注意された井上氏。彼を紹介した人の立場がなくなると言われていたのが興味深い。2020/05/16

calaf

16
ハゲの歌が多い、日本人芸能人が非常に少ない、ただし新興宗教人は多く、イパネマの娘は移動し、ボサノヴァは人気が低く、学校では音楽の授業やクラブ活動はなく恥の文化が広がりつつあるブラジル。ブラジルを知ることで、日本人をより深く知ることが出来るのかもしれません。。。2013/09/09

しんたろう

8
ブラジル滞在通算数か月の人の書いたブラジル本。ハゲがモテてビキニが小さくサンバのリズムに溢れた国だとのこと。まあ、明るくて楽しそうな国であることは解ったが、少々浅薄な感が・・・・。貧富の差が激しく殺人や誘拐の多い負の側面もあるはずなんだけどなあ。暇でおおらかな方ならお勧めします、この本。2014/02/12

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