内容説明
縦縞のユニホーム一筋五十年。藤村富美男とプレーした思い出から、監督として日本一に輝いた八五年、「星野タイガース」で活躍する今岡誠、矢野輝弘たちを育てた裏話まで―。華麗なプレーで「牛若丸」の愛称を得た現役時、対巨人戦はいつの時代も熱かった。あるいは、不仲を噂されたエース村山実との関係、移籍問題に揺れた江夏、田淵、日本一の立役者、バース、掛布、岡田らの素顔も。今だから語れるタイガースの真説。
目次
序章 黄金時代の幕開け
第1章 「ミスタータイガース」の用具係
第2章 甲子園の牛若丸
第3章 ミラクルでつかんだ二つの優勝
第4章 36年目の日本一
第5章 新しい「阪神タイガース」を目指して
著者等紹介
吉田義男[ヨシダヨシオ]
1933(昭和8)年京都市生まれ。野球解説者。53年大阪タイガースに入団。69年に現役引退。75、85、97年と三度の阪神監督に。そのうち85年には日本一を成し遂げる。92年から六年間、フランス・ナショナルチームの監督を務めた。背番号23は阪神の永久欠番
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感想・レビュー
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再び読書
15
ムッシュ吉田こと牛若丸の阪神との思い出話と言えば軽く書きすぎかもしれませんが、阪神についての思い入れが、軽めに語られる。85年の優勝の歩みや、その後の失墜との対比が面白い。また、中西が台頭したのが、この年だとは意外だった。また、ミスタータイガースと読んで良い唯一の人藤村富美男についた書かれていることも興味深かった。江夏トレードの際の裏話もあり、違う視点で面白かった。でも江夏でなくても、これでは遺恨を残しますね!ただ、この人の素晴らしいところは人が良いところだと思う。またやはりタイガース愛に溢れている。2013/11/08
Haru
3
吉田義男さんによる阪神タイガース史、かつ自伝、といった内容でした。2リーグ制になって以降、5回しかリーグ優勝していない阪神ですが、選手として2回、監督として1回の優勝を経験した吉田さんだからこそ書ける内容だなぁ、と思いました。星野仙一監督で優勝した2003年のシーズン中に出版されていて、「阪神タイガース黄金時代到来の予感」とか書かれているのは、今から見ると虚しいですね。2017/09/16
kabeo
3
吉田義男さんの自伝的タイガース論。2003年の星野監督での優勝時に書かれた本。黄金時代の到来と結ばれているが、なんとなく乗り切れていない。それがタイガースらしいところか。村山さんとか江夏さんとか仲が悪いと言われていた人達に対する想いも描かれていて興味が引かれた。2015/01/12
半べえ (やればできる子)
1
★★★2011/05/28