出版社内容情報
大坂の陣から四百年。四度の大工事で変貌した天下無双の巨城は、城下の繁栄を謳歌しながら、最終的にいかに攻め落とされたのか。
大坂の陣から四百年。天下の名城はどのように作られ、いかに落城したか。豊臣秀吉は四度の工事を経て、自らの根城を惣構えで固めた難攻不落の巨城へと変貌させた。秀頼統治下の大坂は「パクス・オーザカーナ」ともいうべき繁栄を謳歌するが、徳川豊臣二重公儀体制のバランスが崩れた時、両軍は激突、城は灰燼に帰した。その城内の様子や真田丸などの堅固な防御を、考古学的発見と歴史的文献を駆使して再現する。
内容説明
天下人・秀吉は四度の工事を経て、自らの根城を鉄壁の防御を施した巨城へと変貌させた。秀頼統治下の大坂は「パクス・オーザカーナ」とも言うべき繁栄を謳歌するが、徳川豊臣二重公儀体制の危ういバランスが崩れた時、両軍は激突、城は灰燼に帰した。四百年を経た今、賑わう城下の様子や真田丸など大坂の陣での戦闘の実情が発掘資料と歴史的文献から甦る。
目次
第1章 秀吉の大坂築城
第2章 惣構え堀の掘削
第3章 慶長大地震と町中屋敷替え
第4章 関ヶ原合戦後の政治体制―「太閤様御置目の如く」
第5章 秀頼の「パクス・オーザカーナ」
第6章 大坂の陣に至った経緯
第7章 方広寺鐘銘事件
第8章 冬の陣と真田丸
第9章 和議と城堀破却
第10章 夏の陣と落城
著者等紹介
笠谷和比古[カサヤカズヒコ]
1949年神戸生まれ。京都大学文学部卒業。同大学院博士課程修了。博士(文学)。国際日本文化研究センター教授を経て、帝塚山大学文学部教授。専門は歴史学、武家社会論
黒田慶一[クロダケイイチ]
1955年神戸生まれ。神戸大学経営学部卒業。同大学文学部大学院修士課程修了。(公益財団法人)大阪市博物館協会大阪文化財研究所学芸員を経て、城郭研究家。専攻は日本史学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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