内容説明
痛む身体は私たちに何を伝えようとしているのか?痛みを大切に味わうと、気付かなかった自分が見えてくる―それは、たとえば人間関係にどんなふうに関わってくるのか、病や死を前にどんなことが起こってくるのか。他者とのつながりから老いと死の問題まで、身体と「夢」を手がかりに「心身の闇」と向き合うプロセス指向心理学の知恵。自分をより深く知るためのセルフ・ワークも収録。
目次
第1章 身体と夢の不思議な関係(ドリームボディとは何か;身体の見る夢 ほか)
第2章 痛みが教えてくれること(痛みの「創り手」と「犠牲者」;身体症状という物語を生きる―「カエルの王さま」のハインリッヒ ほか)
第3章 人間関係とドリームボディ(ドリーム・アップ―夢の力;夢身体から夢物体へ ほか)
第4章 死のプロセスを生きる(神話的身体と個人的な神話;昏睡状態への働きかけ ほか)
第5章 ワールド・ワークの体験(「場」を癒すフィールド・ワーク;役割(ロール)と見えない役割(ゴースト・ロール) ほか)
著者等紹介
藤見幸雄[フジミユキオ]
1961年生まれ。ニューヨーク州立大学人類学部卒業。トランスパーソナル心理学研究所に学び、修士課程修了。A・ミンデルが創始したプロセス指向心理学のプロセス・ワーカーの資格を取得。臨床心理士として、東京で心理面接室を開業
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感想・レビュー
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madofrapunzel
1
★★★★★ 非常に優れた一臨床心理学の書物だと思う。プロセス指向心理学者であるミンデルという臨床医がドリームボディという独自の概念を用いて体系化させたPOPの日本発概説書みたいです。至る所、筆者の学問的横断性の広さが垣間見られ、実践面にも充分に配慮したスグレモノだと思います(^o^)2012/01/29
寅ちゃん
0
マインドフルネスとはまた違う観点だ。夢と結びつけたり、イメージに持っていくのは少し自分のなかで違う、必要としてないと感じた。ただ、痛みや身体には、自分が気づいてない、または気づかないふりをしてるメッセージがある、ということは同意する。2020/05/25