21世紀の世界文学30冊を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103323211
  • NDC分類 902.05
  • Cコード C0095

出版社内容情報

オースター、ピンチョンからミランダ・ジュライ、ジュノ・ディアス、そして中国、南米、旧ユーゴの作家まで。最強の世界文学ガイド。

名作は世界中で日々生まれている!文学の「いま」の鼓動を伝える最速・最強の世界文学ガイド。ポール・オースター、トマス・ピンチョンからミランダ・ジュライ、ジュノ・ディアス、そしてアフリカ、中国、ラテンアメリカ、旧ユーゴスラビアの作家まで。未訳の同時代小説をいち早く読み、紹介してきた著者による、明快にして刺激的な世界文学ガイド決定版。ジュノ・ディアスの未邦訳短篇「プラの信条」を特別収録。

内容説明

世界中で生まれ続ける最高に面白い小説から30冊を選んで紹介。最も新しく、最も刺激的な、同時代世界文学案内。

目次

1(オタクの見たカリブ海―ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』;切なさのゆくえ―ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』 ほか)
2(お笑いロサンゼルス―トマス・ピンチョン『LAヴァイス』;オースターの新作が読みたい!―ポール・オースター『写字室の中の旅』 ほか)
3(サラエボの幼年時代―アレクサンダル・ヘモン『愛と困難』;アメリカの内戦―アレクサンダル・ヘモン『ラザルス計画』 ほか)
4(バカの帝国―ジョージ・ソーンダーズ『説得の国で』;熱帯の魅惑―デニス・ジョンソン『煙の樹』 ほか)

著者等紹介

都甲幸治[トコウコウジ]
1969年福岡県生まれ。早稲田大学文学学術院教授。東京大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

48
2000年あたりから雑誌新潮に連載していた英米小説の紹介本。個人的にピンチョンについての話を読みたかったので手に取る。やはりというか、現地でもこの怪物的作家の作品は難解で分かったふりをしている人間が多いという状態だったらしい。フィリップ・ロスはいまだに第一線の作家だという。驚きだが最近作がなかなか邦訳にならないはどういうことか。作家の創作スクールやマッカーサー財団の話など、海外小説の動向や新人などを伝える良い連載だ。いろいろ作家や作品をあげているが未訳のものが多いのが残念。さすがに原書には手を出せない2016/03/13

miyu

39
都甲氏も書いているようにアメリカに関係する作家が多い。曰く、英語圏で英語を使って英語圏を批判してきた作品(嗚呼ややこしい)から今日の世界文学の姿を掴む趣旨とか。この点がやや自分の好みとは違ったので用心しながら読み始めた。意外にも「これは面白そう」と思える本が幾つも拾えて結果的にはよかったが。気になるのはイーユン・リー、ジュディ・バドニッツ、マイリー・メロイなど。特にイー・ユンリー、翻訳本好きなのにまだ読んでなかったのかと自分でもトホホ気分に。都甲氏イチ押しのジュノ・ディアスは、そうねぇ、まぁいつかね(笑)2015/05/16

タックン

34
21世紀のアメリカ文学を紹介するガイドブック的な本。95%以上が国内の小説読むので新鮮な感じがした。アメリカって行っても気になる作家はアメリカ以外から留学とか移住してきた作家の作品だなあ・・・特に9・11を背景とした感じ系。 短編集ばかりだから気軽に借りて読んでみようかなあ? 海外の小説読まない人でも気軽にペラペラめくって面白い本探すには最適だよ。 お勧め。2012/09/05

マリカ

29
21世紀のアメリカ文学30冊として、今注目の若手作家の作品、アメリカを代表する作家の新作、様々な国からの移民作家の作品を通して、多様性の国アメリカの911テロ以降の姿が見えてくる。「はじめに」の中で都甲さんは言っている。「人は(自国の外への)『移動』によってのみ、(自国の)中にいるだけの人には得られない気づきにたどり着く。」世界文学を読むことで、「移動」を擬似体験することができるのではないかと思う。そして「目の前の現実だけが唯一ではない」と気づかせてくれる。やはり都甲さんのトークイベントに行くべきだった。2012/07/29

コーデ21

26
先日読んだ「生き延びるための~」の熱気につられて再度トライした都甲本、今回も「話の要約するのがお上手~(〃∇〃)」と感心しました☆ 紹介されてる本を以前数冊読んだことがあるものの、どれも手ごわくて最後まで読めなかったものが多かったように思います。都甲氏の記述を読むといかにも興味深く感じるのに…同じ本を前にしても、結局は各人の感受性と知性がものをいうということでしょうか^^; ただ普段手に取ることの少ないアメリカ人以外のアメリカ文学という分野、とても刺激的でした☆2015/06/25

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