内容説明
４７４ページに及ぶ「ＣＩＡ正力ファイル」―。そこには、ＣＩＡが極秘に正力を支援する作戦の全貌が記録されていた！日本へのテレビ導入はアメリカの外交、軍事、政治、情報における世界戦略のパーツの一つだったのである。暗号名ＰＯＤＡＭ＝正力松太郎。新資料で解き明かす「アメリカ対日心理戦」の深層。
目次
ＣＩＡ正力ファイルの発見
日本テレビ出生の秘密
反共スキームに飲み込まれた正力構想
日本テレビとジャパン・ロビー
心理戦のプロ集団ドゥマン・グループ
正力ロビーを操ったジャパン・ロビー
ＣＩＡを引きずりこんだドゥマンの士気工作
密約の崩壊
かくしてＣＩＡと日本テレビはリンクした
一〇〇〇万ドル借款バトル始まる
日本テレビ開局と怪文書
吉田、正力つぶしに動く
電電公社の逆襲
心理的再占領体制下の日本
著者等紹介
有馬哲夫［アリマテツオ］
１９５３（昭和２８）年生まれ。７７年早稲田大学第一文学部卒業。８４年東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。９３年ミズーリ大学客員教授。２００５年メリーランド大学客員研究員。早稲田大学社会科学部・大学院社会科学研究科教授（メディア論）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ロア
11
「Vision of America(VOA)」実現する為、アメリカは自国の政策として日本へのテレビ導入を仕組んだ。アメリカ公文書館で発見された「CIA正力ファイル」を基に、日本テレビ出生の秘密の答えを見つける。愚民製造洗脳装置の「Tell Vision(TV）」は、今では完璧に定着してしまった。TVは嘘は言わないけれど、事実を歪曲した偏向報道を平気します。私達の健康や精神を蝕むような商品も平気で宣伝します。TVを観る時は「本当？何かおかしくない？どこに誘導しようとしている？」という視点を持つことが大事。2020/11/27
シフ子
5
本書によれば 日本へのテレビ導入はアメリカの反共産主義計画と心理的再占領計画である。戦後も米軍の駐留を日本人に受け容れされ 問題視したり 米国を敵視しないよう 娯楽番組を通じて情報をコントロールし プロパガンダで洗脳したという（但し現在の日テレを非難すべきかは別としている）。日テレ創始者の正力松太郎は 原子力の父と言われ 米国から軽水炉を輸入。基地 原発問題の本質は何か。日本人同士で原発推進派・反対派の綱引きをするのを止め 自分達の為に何をするかを考えるきっかけを与える書。2011/07/04
Hiroki Nishizumi
4
著者が米国国立第二公文書館で見つけた資料を元に書き起こした戦後史の一頁。何となくありそな話しと思って読んだが、まさにその通りで表題通りの内容。2012/04/24
TETSUYA
2
これまで知らなかった近現代史。原発もこの人か… いろんな意味で歴史に名を残す人の話。2013/03/08
たー
2
日テレ設立はアメリカの戦略の一部だった！面白いです。2007/09/24
