出版社内容情報
仏教とは「超越と実存」のせめぎ合いの歴史である――「恐山の禅僧」が、ブッダから道元までの思想的変遷に迫る、かつてない仏教史。
内容説明
私とは何か。死とは何か。仏教とは―。全身全霊の問いから始まった仏教探求の旅。ブッダから道元まで、その思想的変遷を「恐山の禅僧」が読み解く、仏教史の哲学。
目次
問いの在りか
第1部 インド―無常の実存、超越の浸透(ゴータマ・ブッダ;アビダルマ、般若経典、華厳経典の思想;法華経、浄土経典、密教経典の思想;竜樹と無着・世親の思想)
第2部 中国―超越論思想としての中国仏教(中国仏教、智〓(ぎ)と法蔵の思想
中国浄土教と禅の思想)
第3部 日本―「ありのまま」から「観無常」へ(空海以前と空海の思想;天台本覚思想と法然の革命;親鸞と道元の挑戦)
著者等紹介
南直哉[ミナミジキサイ]
禅僧。青森県恐山菩提寺院代(住職代理)、福井県霊泉寺住職。1958年長野県生まれ。84年、出家得度。曹洞宗・永平寺で約二十年修行生活をおくり、2005年より恐山へ。著書も多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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