新潮oh!文庫<br> サイエンス・サイトーク いのちを守る安全学

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新潮oh!文庫
サイエンス・サイトーク いのちを守る安全学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 214p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784102900802
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C0140

内容説明

TBSラジオで好評を博する科学トーク番組「サイエンス・サイトーク」。第3弾は、我々のいのちを脅かす、犯罪、災害、環境問題などをテッテイ的に大検証。

目次

第1講 犯罪被害者になった時
第2講 災害報道は何を伝えたか
第3講 化学物質との正しいつきあい方
第4講 失敗に学ぶ

著者等紹介

日垣隆[ヒガキタカシ]
作家・ジャーナリスト。1958年生れ。完璧な下準備、緻密かつ足を運ぶ取材手法に定評がある。ドキュメント番組の企画構成も手がける。主な著書に「『学校へ行く』とはどういうこのなのだろうか」「敢闘言」「偽善系」「情報系」「日本の戦争を見に行く」など。「少年リンチ殺人」は被害者の人権にいち早く目を向けた秀逸のノンフィクション

小西聖子[コニシタカコ]
1954年生まれ。筑波大学大学院修了。東京大学を卒業後、東京都職員となるが、筑波大学医学専門学群へ。のち東京医科歯科大学助教授。同大学の犯罪被害者相談室でカウンセリングをはじめ、’99年より武蔵野女子大学教授。著書に「犯罪被害者の心の傷」「犯罪被害者遺族」「おしゃべり心理学」「インパクト・オブ・トラウマ」などがある

広井脩[ヒロイオサム]
1946年生まれ。東京大学大学院修了。同大学新聞研究所助手、助教授を経て、’92年に同大学社会情報研究所教授。現在は社会情報研究所長。専攻は災害社会学。日本海中部地震や雲仙岳噴火など、大災害の被災地での住民調査を数多く手掛ける。著書に「災害情報論」「災害と日本人」「情報通信と社会心理」などがある

中西準子[ナカニシジュンコ]
1938年生まれ。東京大学大学院修了。工学博士。専攻は環境工学。東京大学環境安全研究センター助教授、教授を経て、現在横浜国立大学環境科学研究センター教授。環境リスクマネージメントの研究に取り組む。主な著書に「都市の再生と下水道」「いのちの水」「水の環境戦略」「環境リスク論」などがある

畑村洋太郎[ハタムラヨウタロウ]
1941年生まれ。東京大学大学院修了。工学博士。専攻は機械創造、加工学。いったん日立製作所に入社しブルドーザーの開発設計などを手がけていたが、のちに東京大学助手となり、’83年より同大学工学部教授。2001年からは工学院大学教授。主な編著書に「続々・実際の設計―失敗に学ぶ」「設計のナレッジマネジメント」「設計の方法論」など。最近では「失敗学のすすめ」がベストセラーに
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ted

2
当初、第1章「犯罪被害者になった時」に興味があって手に取ったが、それ以外の章でのアンダーラインの方が多くなってしまった。トーク番組をほぼそのまま収録した本だが、読みやすくてタメになる。聞く機会を逃した人でも後から知ることができるのでありがたい。かなり前の本ではあるが、内容は古びておらず、初めて知ることが多かった。「震災時の要諦は、水食糧の備蓄よりも発生時の大揺れによる圧死の回避にあり」とか「日本人のダイオキシン摂取の67%は魚介類から」「(整髪料や育毛剤などで)髪の毛や頭皮から化学物質が入りやすい」など。2010/08/19

もか

0
環境リスク学で有名な中西準子先生との対談。環境問題に正義感で立ち向かってはならない。ある異変(たとえば、環境ホルモンやダイオキシン)を絶対悪とみなし、それを取り除くことを至上命題にしてしまう。この考え方には、リスク・トレードオフという考え方が欠如している。あるリスクを失くせば、また別の重大なリスクが生じてくることは少なくない。体内の低濃度のダイオキシン濃度ゆえに、赤ちゃんに母乳を与えないというリスク(免疫・栄養など)を果たして冒すべきなのか。そのほか、犯罪被害者になったとき、災害報道、失敗学について。2011/02/01

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