内容説明
ここにいるのは、特別な女の子ではありません。もしかしたら自分だったかもしれない「もう一人のあなた」です。渋谷、ゲーセン、援交、カラオケ―。青春を謳歌しているイマドキの女子高生かと思いきや、実は重度のリストカット症候群をしてクスリマニア。行間から溢れ出る孤独と憂鬱の叫びが、あなたの耳には届くでしょうか。死に至る三ヶ月間の過激にポップなモノローグ。
目次
はじめに(父より)
詩
いつでもどこでもリストカッター
日記
解説(香山リカ) ダメ精神科医Kは、南条さんに言われた。「もう一度だけ、顔を上げるように」。
著者等紹介
南条あや[ナンジョウアヤ]
1980(昭和55)年8月13日、東京生れ。本名・鈴木純。南条あやはハンドルネーム。中学一年のときに初めて手首を切り、以降何度もリストカット、自殺未遂を繰り返す。高校時代、パソコンを手に入れたのをきっかけに、インターネットで身辺雑記や精神科入院日記を公開、人気を博す。ネットアイドルとも呼ばれ、雑誌『GON!』に連載を持ったり、テレビの取材を受けたりした。’99(平成11)年3月30日、他界。享年18歳。2000年8月に刊行された『卒業式まで死にません』はロングセラーとなり、同じような悩みを抱える十代のバイブルとなっている
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