新潮文庫<br> 首折り男のための協奏曲

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新潮文庫
首折り男のための協奏曲

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  • サイズ 文庫判/ページ数 437p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101250311
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。殺し屋の名は、首折り男。彼を巡り、合コン、いじめ、濡れ衣……様々な物語が絡み合う!被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。殺し屋の名は、首折り男。テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。いじめに遭う高校生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。一方で、泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る!伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。

伊坂 幸太郎[イサカ コウタロウ]

内容説明

被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。殺し屋の名は、首折り男。テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。いじめに遭う中学生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。一方で泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る!伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。

著者等紹介

伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971(昭和46)年千葉県生れ。’95(平成7)年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。’04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞受賞。’08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

834
7つの短篇を収録。それらは本来は独立したものだったようだが、単行本化に際して並べてみると「緩やかに繋がりができ」た「不思議な本」に。最後に置かれた「合コンの話」には、連作短篇的な繋がりを持たせようとした節も伺える。全体としては円環を結ぶこともなく(当然か)どこか宙に浮いたような奇妙な味わい。「いじめ」、「暴力」、「仕返し」(復讐というほどには情念的ではない)が全体に通底するテーマのようでもある。そして、飼育するクワガタを眺める神のごとき視点で書かれたのが本書か。その軽さは作家自身が神ならぬ身故であろうか。2017/07/27

カメ吉

387
色んな話の短編集。最後はどっかで繋がってる構成で面白い作品でした。『僕の舟』がよかった。奧さんの天然さと探偵のクールさが面白かったし結末が出来過ぎで…。2017/03/20

ehirano1

382
連続短編かと思ったらそうではなかった・・・・・。著者にしてはちとパンチが弱いように感じましたが、それでも最後まで読ませるのは流石だと思いました。ローレンツの「攻撃-悪の自然誌」は早速注文しました。2019/05/18

しんたろー

311
お得意の殺し屋が出てくる話、チョッと素敵な恋話、不思議な話、ゾッとする話、コメディっぽい話など、伊坂さんの才能が詰まった短編集。それぞれの話には関連があったりなかったりだし、アッと驚くドンデン返しがある訳でもない… なので「伏線の回収」や「繋がり」を強く求めるミステリファンには物足りないようだが「こういうのも書けますが、いかが?」と伊坂さんから問いかけが聴こえ、新しい手法への挑戦も感じた。会話の妙は健在だし名言も散りばめられていて伊坂ワールドは相変わらず楽しく、特に『僕の舟』と『合コンの話』が好きだった。2017/10/02

にいにい

311
流石、伊坂幸太郎さん!繋がるようで、繋がらない、でも、やっぱり、繋がっていたと思える読後感。伊坂幸さん独特のこの感じは、いい~。「僕の舟」の運命?、偶々、覗く万能主による天罰!有ってもいいかなと思ってしまった。楽しめた一冊。2017/02/22

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