小学館文庫 キャラブン！ 猫に嫁入り―黄泉路横丁の縁結び

沖田 円【著】

小学館（2020/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 304p／高さ 15cm
• 商品コード 9784094068320
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

千年を生きる猫又の仮花嫁になりました。

上司のパワハラとブラックな会社の空気に耐えながら、憂鬱な毎日を送っている弥琴。もう限界…と思いつつの帰宅途中、気づくと弥琴は見知らぬ街に迷い込んでいた。深夜にもかかわらず営業している結婚相談所を見つけた弥琴は、今の状況を変えようと婚活を決意。相談員の狐塚から勧められるまま、「ウチ一番の優良物件」だと紹介された燐という青年とお見合いをすることに。
ようやくとれた休日。直接先方を訪ねてください、と狐塚に指示された弥琴は、渡された地図をもとに燐の家へと向かう。だが、目的地は建物の隙間にのびる狭い路地の先にあるらしい。訝しみながらも先へ進むと、その奥には不思議な雰囲気の古い街並みの通りが開けていた。
通りの突き当たりにある大豪邸が燐の家だと気づいて気後れするものの、意を決し、門の向こうに声をかける弥琴。そして出迎えてくれた着物姿の美形青年・燐を見て、弥琴は内心ひどく動揺する。目が離せないのだ……燐の猫耳と尻尾から！
お見合い相手は、齢千年を超える猫又!? この街と燐の事情を聞いた弥琴は、お互いの目的のために“仮の結婚”をすることになるが――。

内容説明

上司のパワハラに耐えながら、憂鬱な毎日を送るブラック企業の会社員、弥琴。もう限界、と思いつつの帰宅途中、気づくと弥琴は深夜なのに営業中の結婚相談所の前にいた。今の状況を変えようと婚活を決意し、相談員から勧められるまま「ウチ随一の優良物件」だという青年とお見合いをすることに。お見合い当日、現われたのは着物姿の美青年、燐。だが弥琴は内心ひどく混乱する。目が離せないのだ…燐の猫耳と尻尾から！お見合い相手は齢千年を超える猫又！？燐の事情を聞いた弥琴は、お互いの目的のために“かりそめの結婚”をすることになるが―。

著者等紹介

沖田円［オキタエン］
愛知県出身。２０１２年、デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[寂しがり屋の狼さん]

縁は、誰とでも結べるものではない。誰かと出会うことは特別なこと。出会えたことだけで、奇跡なのだ。弥琴に接する燐の立ち振舞いが素敵:*(〃∇〃人)*:

2021/02/11

[はつばあば]

病院のお供に2巻持って行って2巻とも読了ってどれだけ待たされたんや！って怒りと共に。ブラック企業にパワハラ・・そんなとこになんでいつまでもいるねん！。いやいや一巻目だけではわからんでしょうが・・帰る家もなく待ってくれる人も無く・・弥琴の哀しみがどこかで妖の世界と繋がったか、着いた先は結婚相談所。そしてお婿候補は耳と尻尾が二つに分かれた猫又の燐。お燐様であられます(#^^#)昔の主人に外見が似ている弥琴に一目惚？そりゃあかんでしょ。まぁ見合い結婚なんてそんなものかもしれませんね。その内愛が花開くことを願って

2022/09/29

[陸抗]

無意識にたどり着いた先が、あやかし専用の結婚相談所だった弥琴。ブラック企業を辞める口実を作るために、猫又の燐との結婚を決め、あやかし達が暮らす黄泉路横丁での生活を始める。藤の掛け軸や、天狗の瑠璃緒の頼みを聞き、今まで失っていた弥琴の自信を少しずつ取り戻し、また、黄泉路横丁での生活の地盤を固めていってるように思えた。友達も出来たしね。弥琴と燐の(一応)夫婦関係も、知り合ったばかりだからなのでお互いを知る所から始めているみたい。狛犬達が可愛くて、ほっこりのんびりなお話だった。

2021/06/11

[にゃうぴょん]

ブラック企業に勤めて限界にきた会社員弥琴が深夜営業のあやかしの結婚相談所に迷い込んでのお話でした。逃げの結婚だから仮の花嫁だと悩みながらすれ違いつつ距離が近づいてハッピーになりそうです。狛犬のタロとジロが可愛いです。

2021/01/29

[すみっちょ]

数ある妖怪物の中でも比較的軽めな部類だと思いますが、その分気楽に読めました。伊勢の恋は先が長い話だなぁと思って、自分が相手の立場だったらどうするだろうとちょっと考えてしまいました。絶対ありえないですけど…何はともあれ、弥琴達が幸せそうでよかったです。

2021/07/22