ベイリー、大好き―セラピードックと小児病院のこどもたち

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  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093881968
  • NDC分類 493.92
  • Cコード C0095

出版社内容情報

小児病院のこどもたちを癒すセラピードッグ

一匹の犬が、静かな病院の廊下を歩いていく。犬の名はベイリー。ベイリーを見つけたパジャマ姿のこどもたちが、次から次へと顔を見せる。寝たままの男の子は、ベイリー見たさに上半身を起こした。医師と看護師が目を丸くする。何カ月も笑わなくなっていた子が、ベイリーに会ったとたん笑った~本文より

セラピードッグを常駐させるという、日本初の試みを取り入れた静岡県立こども病院。ゴールデン・レトリーバーのベイリーはセラピードッグとして、入院中のこどもたちの検査や手術に同行し、時には一緒にベッドで寝ることもある。「ベイリーがいたから、がんばれたよ」「ベイリー、ありがとう。忘れないよ」……。つらい入院生活を一変させたベイリーの活躍とこどもたちとの交流を、文章と写真で綴る、感動のドキュメント。ベイリーに、こどもたちの笑顔に、心が温かくなる一冊です。

【編集担当からのおすすめ情報】
東海地方の小児医療の中心的役割を果たしている、静岡県立こども病院に入院するこどもたちに密着取材しました。PICU(小児治療室)、手術室などにセラピー犬が出入りする光景は驚くものがありますが、同時にその犬と過ごすこどもたちの笑顔に心が温かくなります。つらい治療中にもかかわらず、こどもたちとそのご家族が取材に応じてくれたのは、ベイリーが大好きで、ベイリーに救われていることを知っているからこそ。ベイリーが小児病院に常駐することでもたらされるものは、とても大きいのです。

犬のいる病院 /
セラピードッグ・ベイリー、誕生! /
初めての試み /
理想と現実 /
マコさんとの出会い /
ユヅキくんとの絆 /
ハンドラーの思い&オフの日のベイリー /
こどもたちと、ともに /
ベイリーのもたらすもの 血液腫瘍科の病棟から /
そして、いまも、これからも /
あとがき /
シャイン・オン!セラピードッグプログラムについて

内容説明

注射、検査、手術…入院中のこどもたちは我慢ばかり。そんなこどもたちの毎日を一変させたセラピードッグのいる小児病院に密着。ベイリーとふれあうこどもたちの笑顔に、心が温かくなる一冊。

目次

犬のいる病院
セラピードッグ・ベイリー、誕生!
初めての試み
理想と現実
マコさんとの出会い
ユヅキくんとの絆
ハンドラーの思い&オフの日のベイリー
こどもたちと、ともに
ベイリーのもたらすもの―血液腫瘍科の病棟から
そして、いまも、これからも

著者等紹介

岩貞るみこ[イワサダルミコ]
モータージャーナリスト、ノンフィクション作家。1962年、横浜市出身

澤井秀夫[サワイヒデオ]
写真家。1955年、横浜市出身。料理写真を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

瑪瑙(サードニックス)

44
テレビでセラピー犬のベイリーの事を知り、本を読む事にしました。テレビではベイリーの引退までを伝えていました。こんな素敵な活動があったなんて全然知りませんでした。静岡県立こども病院とハンドラーの森田優子さん、そしてベイリーとの絆がだんだん出来ていく様子や子供達の笑顔と頑張ろうとする姿に感動しました。残念ながら亡くなってしまうお子さんもいますが、ベイリーと過ごした時間はとても幸せな時間だった事でしょう。途中で涙が出そうになりましたが堪えました。ベイリーのような犬が増える事と受け入れてくれる病院が増えますように2019/03/20

KEI

36
先日、ラジオ深夜便でファシリティドックとそのハンドラーの話を聴き、長期入院していた孫の病院でも何度か会ったので読んでみた。タイトルのベイリーは日本で初めてのセラピードック、現在はファシリティドックと言われている。主にこども病院での患者のサポートを行い、不安や痛みを和らげる。そればかりか病院スタッフ、患児の親もベイリーがいる事で慰められる。写真のベイリーの様子も愛らしく、この活動を日本中に広げて欲しいと思った。現在は4ヶ所のこども病院にハァシリティドックがいるそうだ。犬好きさんにはたまらない本だと思った。2022/07/21

書の旅人

11
基本私は、写真や挿絵の多い本を選びます。読んで想像するのも愉しいですが、実話となると、もっと現実を知りたくなるからです。まだ構想中のあおぞら図書館では、働く動物たちの特集をやりたいと考えてます。合わせて、人の身勝手により、犠牲となっている動物たちのことも伝えたい。古民家に移ったら、友人に預けている青空(そら・猫)や施設の犬を引き取りたいです。本で読んで、傍らの動物を見て現実を知り、少しでも理解してもらえたら…。言葉にすれば、格好いいことを言う様ですが、本心はぬくもりを求めているだけなんです…。2017/10/21

よしか

9
子どもたちの元気を引き出してくれたり、病院にいるけれども楽しいっていう気持ちを感じさせてくれるベイリーみたいな子が、そして、ハンドラーの森田さんのような方がたくさん増えてほしい(^^)病院にいる患者さんの病気は治せても、病気やそれが元でおった障害によって傷つく心、治療の過程で受けたトラウマにアプローチする専門家はまだまだ足りていないと思う。この本の世界が、もっともっと普通になってほしい。2013/09/28

mari

8
こちらも涙ながらに読んでしまいました。ベイリーの活躍、存在意義を感じます。でも犬も老いていくわけで、ベイリーやハンドラーのその後やこども病院のその後も知りたいと思いました。2017/10/29

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