ファン・ゴッホ―自然と宗教の闘争

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ファン・ゴッホ―自然と宗教の闘争

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  • サイズ A5判/ページ数 351p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784093877398
  • NDC分類 723.359
  • Cコード C0071

出版社内容情報

著者の大阪大学教授・圀府寺氏は、日本のゴッホ研究の第一人者。「ゴッホを狂気の天才という孤立した見方でなく、美術の歴史の一部として見直そう」とする立場で四半世紀にわたり研究してきました。ゴッホの母国オランダでも高く評価され、権威ある研究賞を受賞しています。本書は、著者の研究の集大成といえる渾身の書き下ろしです。少年期のゴッホに影響を与えた19世紀オランダ「牧師文化」に初めて着目し、太陽、ひまわり、掘る人など、繰り返し絵に登場する題材の変貌から、その生涯と画業が「キリスト教対自然」の壮絶な葛藤であったことが明らかになります。巻末に、著者が分類したゴッホ全作品のモティーフ(題材)と制作年の貴重な一覧表を付けました。

圀府寺 司[コウデラ ツカサ]
著・文・その他

内容説明

教会、太陽、ひまわり、浮世絵、掘る人…。繰り返し登場するモティーフの変貌から、その生涯と画業が「キリスト教対自然」の壮絶な葛藤であったことが明らかに―。日本のゴッホ研究の第一人者によるゴッホ論。

目次

第1章 ドミノクラシー―牧師詩人の時代
第2章 教会と太陽―モティーフの置き換え、自然化
第3章 闇の中の光―開かれた聖書のある静物
第4章 ユートピアとしての「日本」―仏僧としての自画像
第5章 「お前は顔に汗を流してパンを得る…」―掘る人、楽園追放のモティーフ
第6章 「自然と宗教の壮絶な闘争」―エミール・ゾラ『ムーレ神父の罪』
第7章 結び「自然」の勝利と敗北
資料編

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なおみ703♪

14
コロナ禍は、ある意味外出諦め、本とじっくり向き合える時間。去年ゴッホ展に行ったり、その他美術館でゴッホの作品に出会って、ものすごく好きになって、原田マハさんの作品読んだり、手紙読んだりしたけれど、断片だったから、この書はトータルで、ゴッホが何を表現したいと考えていたかにアプローチできる良書だと思った。しかも、聖書の引用や当時のキリスト教の考え方などが示され、とても参考になった。ゴッホがミレーの影響をとても受けているのは知っているが、そもそもゴッホと宗教は切り離せないと思った。2021/01/10

メルセ・ひすい

1
アムステルダム大のDr.論文 阪大文 教会、太陽、ひまわり、浮世絵、掘る人…。繰り返し登場するモティーフの変貌から、その生涯と画業が「キリスト教対自然」の壮絶な葛藤であったことが明らかになる。日本のゴッホ研究の第一人者によるゴッホ論。2009/07/03

かえる

0
ゴッホと宗教の関わり、挫折、苦しみ、絵画に表れる神への思い…ゴッホの絵を見る目が変わる一冊です。ゴッホの人生を思うと切なくなりますが、だからこそ、今もなお多くの人々の心を打つ、普遍的な絵が描けたのだなと思いました。2011/09/15

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