集英社新書<br> 非モテの品格―男にとって「弱さ」とは何か

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集英社新書
非モテの品格―男にとって「弱さ」とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087208559
  • NDC分類 367
  • Cコード C0236

出版社内容情報

性体験、雇用、加齢、家族……。男はなぜ、今の世を生き辛く感じるのか。男性たちの弱さに寄り添いながら問題と向き合い、優しく、幸福に生きていく方法を探った全く新しい男性批評。




杉田 俊介[スギタシュンスケ]

内容説明

性体験、雇用、加齢、家族…。男性の抱える悩みが今ほどクローズアップされた時代は、過去にないだろう。男はなぜ、今の世を生きづらく感じるのか。根底にある男の「弱さ」、その先に見える「新たな男らしさ」とは?本書は、客観的な突き放した立場からではなく、男性たちの弱さに寄り添いながら問題と向き合い、たとえ愛されず、承認されずとも、優しく、幸福に生きていく方法を探った全く新しい男性批評である。

目次

第1章 男にとって弱さとは何か?(自分の弱さを認められない、という“弱さ”;男たちの自己嫌悪―フェミニストたちの死角;男性は女性よりも自殺しやすいのか? ほか)
第2章 男のルサンチマンについて―非モテの品格?(雇用・労働問題とジェンダー構造;男性たちのアイデンティティ・クライシス;マジョリティ男性たちのねじれた被害者意識 ほか)
補論1 認められず、愛されずとも、優しく、幸福な君へ
第3章 男のケアと子育てについて―そして父になる、男になる(ケアワーカーたちがケアを必要とする;「依存」は例外ではない;子育ての不思議さ ほか)
補論2 弱く、小さき者から

著者等紹介

杉田俊介[スギタシュンスケ]
1975年生まれ。批評家。自らのフリーター経験をもとに『フリーターにとって「自由」とは何か』(人文書院)を刊行するなど、ロスジェネ論壇に関わった。また二〇代後半より障害者ヘルパーに従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

akihiko810/アカウント移行中

29
著者の持つ「非モテ」意識を下敷きに、それを解きほぐしてどう幸せに生きるか考えた本。印象度B-  話が著者の個人的な「非モテ意識」から出発したもので、話が散漫。言いたいことはなんとなくわかるが、何を言いたいのかもすっぱりせずあやふや。基本的には社会学の体を被った「自分語り」でしかない。 なのでこちらも自分語りをする。私だって全くモテないし、結婚だって多分できそうにない。でも、非モテで「死ぬほど悩んだ」ことはない。趣味に忙しくて、悩むほど時間がないからである。(続く2022/03/29

ステビア

25
飲み屋で4時間くらいウダウダ愚痴聞かされてる感じの本。そういうふうに男も悩んでいいし悩むべきなんだという本なんだけど2021/03/31

小鈴

20
久しぶりにキツかった。これはタイトル詐欺だわぁ。第2章と第3章では別の話になっとる。ケアの話をいれる必要あるん?1章かけて男性の置かれた状況を思想家やデータから解説するも、後ろの章とまるで接合せず(笑)。エッセイならエッセイでやればいいけど、だったら最初の評論のていはなんなんだよ!名前しか知らなかったが、著者は真面目でナイーブそうな人でこれはこれでファンがいるなかな。あーあ、タイトルがよかっただけに残念。同じタイトルで違う作家に書いてもらいたい。もっとウィットに富んだオモシロ本を期待していたよ、ごめん。2016/10/24

nbhd

18
読メの本棚に20冊くらい並べてきた僕の「男を剥がす」研究ではマイルストーン的な本になった。読めてよかった。加害者であり被害者である男性性の私的でジメジメした分析。ねじれたジメジメ感が実存的で好きだ。加害者性の自己批判は死を招く自己否定につながる。被害者性が極まると、ミソジニーやヘイトに反転する。著者は「まずは死ぬな」と呼びかけ、ケア仕事や子育てを通して、自身が性役割や男性性を融解させていった経験を語りかける。思うに、著者の考えの実践編が非モテ研の「モテないけど生きてます」にあたり、非モテ学の系譜が連なる。2021/02/05

みのくま

18
結論から言うと、本書はぼくの長年の、それこそ物心つく頃からの苦しみだった「男らしくある事」について言語化してくれた、非常に興味深いものだった。そして「弱さ」を気付かない事こそ、男の最大の弱さという文言は、全くその通りだと感じた。ただ、一つ著者と意見が違うとしたら、ぼくは本書の主張するところまで「男らしさ」については否定的ではない。そうあらねばいけない時もある、と思う。その辺りは人生経験と感受性の問題なのかもしれないが。最後に一つ、本書のタイトルを考えた編集者は本当にダメだ。著しく本書の評価を落としている2016/12/24

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