出版社内容情報
韓国併合から35年間、抑圧と抵抗の歴史
皇民化によって氏名や母語を奪われ、戦争に駆り出されていく朝鮮の人々の無念。異郷に移住した日本人の暮らしと、敗戦後の苦難。日本支配の実相を梶山季之、森崎和江、李恢成らが描き出す。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
勝浩1958
7
当然のことですが、悲しいやりきれない話ばかりでした。 その当時日本が行った朝鮮人に対する同化政策は朝鮮人を精神的にも肉体的にも苦しめる以外のなにものでもなかった。2021/10/24
Hisanori Uenosono
0
森崎和江2014/03/15
てまり
0
これは思い。梶山季之「族譜」、当時の人にとっては将来永劫まで民族の伝統を奪われ、断ち切られた、という認識だったんだな。2013/06/19
jinginakineko
0
前半には戦前の作品が並ぶ。朝鮮半島の「皇国化」に沿った小説が多く、さらにそれが当の朝鮮人作家による作品だったりするといたたまれない気持ちになる(そんな中で関東大震災の朝鮮人虐殺を主題に据えた中島敦はさすがだ)。抑圧された民衆がすべて抵抗に向けて一枚岩になるわけではないのだ。だからといって侵略行為がチャラになるわけではないのだが。 戦後の作品では梶山季之の『族譜』が凄い。創氏改名は強制ではなかったなどと言う人もいるが、改名しなければ生きられないように追い込むのが強制でなかったらなんだろう。無惨すぎる。2022/01/19
和泉花
0
なかなか帝国日本だった2020/09/28