講談社学術文庫<br> 技術の哲学―古代ギリシアから現代まで

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講談社学術文庫
技術の哲学―古代ギリシアから現代まで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065332320
  • NDC分類 118
  • Cコード C0110

出版社内容情報

「技術とは何か?」「技術といかに付き合うか?」ーー古代ギリシャからキリスト教的中世を経て、近代の科学革命、そして現代の最新テクノロジーーー生殖技術、原発、AI……ーーに至るまで、人類数千年の足跡を具体的な事象をベースに辿りながら、普遍かつ喫緊の問題の解答へと迫る、泰斗による決定版・入門書!
不確実で危険に満ちたこの世界を生き延びるための哲学が、ここにある!

[目次]
はじめに 
序章 なぜ、現在、技術は哲学の根本問題となるのだろうか?
第一章 人間にとって技術とは何かーープロメテウス神話と哲学的人間学
第二章 宇宙の秩序に従って生きるーープラトンと価値の問題
第三章 自然の模倣ーー古代:アリストテレス
第四章 「無からの創造」の模倣ーー中世:キリスト教
第五章 自然の支配ーー近代:F・ベーコン
第六章 科学革命ーー近代科学の成立と技術の役割
第七章 イデオロギーとしての科学と技術ーー近代のパラドックス 
第八章 技術は科学の応用かーー知識論の「技術論的」転回
第九章 技術と社会ーー技術決定論から社会構成主義へ  
第一〇章 技術の解釈学ーー変革可能性のために
第一一章 技術の創造性と設計の原理 
第一二章 フェミニスト技術論
第一三章 技術との新たな付きあい方を求めてーーJ・デューイとH・ヨナス
終章 技術・事故・環境ーー福島第一原子力発電所事故からの教訓
補論 日本における技術哲学ーー西田幾多郎、三木清、戸坂潤
引用・参考文献
索引

内容説明

人類は技術をどのように捉え、いかに付き合ってきたのか?古代ギリシャからキリスト教的中世、近代の科学革命、現代の最新テクノロジーまで、具体的な事物に拠りつつ、普遍かつ喫緊の問題の核心へと迫る。自然や社会に開かれた技術の多次元的性格を明らかにし、災厄の時代を生き抜くための根源的な知のあり方を示す、泰斗による決定版・入門書。

目次

序章 なぜ、現在、技術は哲学の根本問題となるのだろうか?
第1章 人間にとって技術とは何か―プロメテウス神話と哲学的人間学
第2章 宇宙の秩序に従って生きる―プラトンと価値の問題
第3章 自然の模倣―古代:アリストテレス
第4章 形の生産―中世:キリスト教
第5章 自然の支配―近代:F・ベーコン
第6章 科学革命―近代科学の成立と技術の役割
第7章 イデオロギーとしての科学と技術―近代のパラドックス
第8章 技術は科学の応用か―知識論の「技術論的」転回
第9章 技術と社会―技術決定論から社会構成主義へ
第10章 技術の解釈学―変革可能性のために
第11章 技術の創造性と設計の原理
第12章 フェミニスト技術論
第13章 技術との新たな付きあい方を求めて―J・デューイとH・ヨナス
終章 技術・事故・環境―福島第一原子力発電所事故からの教訓
補論 日本における技術哲学―西田幾多郎、三木清、戸坂潤

著者等紹介

村田純一[ムラタジュンイチ]
1948年兵庫県生まれ。東京大学名誉教授。専攻は現象学、科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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YO)))

17
プラトンやアリストテレスなども浚いつつ「現代においてアクチュアルな技術の哲学とは何か」に重点を置いて書かれた良い本だと思う。技術が社会を決定するのではなく、その反対に社会が技術を決定するのでもなく、「技術と社会は相互に構成的なものである」とする、社会構成主義の議論が特に重要であると感じた。 2024/02/11

はるわか

14
わたしたちの現在の世界は技術によって織りなされた世界である。現在の世界で営まれる生活はさまざまな技術的製品やシステムによって支えられており、しかも特徴的なのは、それら人工物のほとんどが19世紀の末から20世紀になってから発明された点である。こうした技術開発の速度と規模の増大は、同時に、技術の推進力であるエネルギー使用の飛躍的増大を伴っている。有史以来消費してきたエネルギーの何倍もの量のエネルギーを人類は20世紀の間に使ってしまった。また最近の情報技術にかかわる技術革新のスピードはさらにすさまじい。2024/01/06

iwtn_

7
技術がどのように考えられてきたのか、主に西洋哲学での語られ方を古代から現代まで解説している。また、補論では近代日本のそれを主に取り扱っている。技術が社会の発展を駆動させていたという技術決定論ではなく、社会や文化と相互作用する開かれた存在であるという、社会構成論的な議論が展開される。昨今、計算機系の技術の発展や経済への影響が声高に叫ばれ、経済と技術が結託し、社会や政治を置いてきぼりにしている感じがある。福島原発事故の問題からも、技術をどのように社会で取り扱っていくのかの教訓を得たほうが良さそうだ。2023/10/11

袖崎いたる

5
技術の話。原理的なね。補論の西田幾多郎-三木清のあたりおもろい。三木清は良いな。俺と合ってる。ラトゥールのANTはアリの理論だったっけと読んでて思い出しつつ、ベーコンが経験主義のアリでもなく、合理主義のクモでもなく、ハチだ!って言ってたのを読んでクスってなった。技術が社会に、政治に、道徳にと繋がってく指摘は好きな感じぞ。2024/03/05

ゆうちゃん

3
技術者として身を立つるうえで重要性なテーマで構成。古今東西の哲学者の思想を介し技術だけを多面的観点から光を当て、現代を導く技術のあり方を浮かび上がらせる。企業の品質問題が問われている昨今、技術者としての倫理、道徳を十全にわきまえた正しい活動を行いたいと考える。2024/02/25

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