ケアする惑星

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ケアする惑星

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065296820
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

出版社内容情報

他者なるものを慈しむ、惑星的な視座。

『アンネの日記』、『おいしいごはんが食べられますように』、ヴァージニア・ウルフ、オスカー・ワイルド、ジェイン・オースティン、ルイス・キャロル、チャールズ・ディケンズ……。
『ケアの倫理とエンパワメント』で注目された英文学者が、ケアをめぐる現代の事象を文学と自在に切り結び語る論考。

目次
1章 ”ケアする人”を擁護する――『アンネの日記』再読
2章 エゴイズムに抗するーーヴァージニア・ウルフの『波』
3章 オリンピックと性規範――ウルフの『船出』
4章 ウルフとフロイトのケア思想 1――『ダロウェイ夫人』における喪とメランコリー
5章 ウルフとフロイトのケア思想 2ーー『存在の瞬間』におけるトラウマ
6章 ネガティヴ・ケイパビリティーー編み物をするウルフ
7章 多孔的な自己ーーアートと「語りの複数性」
8章 ダーウィニズムとケア 1 ー―『約束のネバーランド』と高瀬隼子作品
9章 ダーウィニズムとケア 2ーーウルフの『幕間』
10章 ピアグループとケアーーオスカー・ワイルドの『つまらぬ女』
11章 カーニヴァル文化とケアーールイス・キャロルの『不思議の国のアリス』
12章 格差社会における「利他」を考える――チャールズ・ディケンズの『ニコラス・ニクルビー』
13章 戦争に抗してケアを考えるーースコットの『ウェイバリー』とドラマ『アウトランダー』
14章 ケアの倫理とレジスタンスーーオースティンの『レイディ・スーザン』と映画の『ロスト・ドーター』
あとがきーーケアと惑星的思考

内容説明

他者なるものを慈しむ惑星的な視座。『ケアの倫理とエンパワメント』で注目された英文学者が、ケアをめぐる現代の事象と文学を自在に切り結び語る論考。

目次

“ケアする人”を擁護する―『アンネの日記』再読
エゴイズムに抗する―ヴァージニア・ウルフの『波』
オリンピックと性規範―ウルフの『船出』
ウルフとフロイトのケア思想1―『ダロウェイ夫人』における喪とメランコリー
ウルフとフロイトのケア思想2―『存在の瞬間』におけるトラウマ
ネガティヴ・ケイパビリティ―編み物をするウルフ
多孔的な自己―アートと「語りの複数性」
ダーウィニズムとケア1―『約束のネバーランド』と高瀬隼子作品
ダーウィニズムとケア2―ウルフの『幕間』
ピアグループとケア―オスカー・ワイルドの『つまらぬ女』
カーニヴァル文化とケア―ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』
格差社会における「利他」を考える―チャールズ・ディケンズの『ニコラス・ニクルビー』
戦争に抗してケアを考える―スコットの『ウェイヴァリー』とドラマ『アウトランダー』
ケアの倫理とレジスタンス―オースティンの『レイディ・スーザン』と映画『ロスト・ドーター』

著者等紹介

小川公代[オガワキミヨ]
1972年和歌山県生まれ。上智大学外国語学部教授。ケンブリッジ大学政治社会学部卒業。グラスゴー大学博士課程修了(Ph.D.)。専門は、ロマン主義文学、および医学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かさお

34
ケアする、それは介護や看護だけでなく、他人の為に心を砕く事と知り、自分も十分当事者だと知る。何故ケアする人が報われない世の中なのか?アンネの日記、ヴァージニアウルフ、鬼滅の刃、約束のネバーランド、おいしいご飯が食べられますように、など文学作品から鑑みて紐解いていて、どれもこれも、そういう解釈が出来るのかと面白く読めた。特に、時代の家父長制度が、オンナコドモという言葉を作りケア労働の価値と賃金を貶めた(ケアは女がする事)過程、とても腑に落ちた。「おいしいごはんが食べられますように」を再読したくなった→ 2023/10/09

mikky

10
引き続きケアをめぐる論考。前作同様ウルフの作品群は勿論、『アンネの日記』『不思議の国のアリス』といった名著から『約束のネバーランド』『鬼滅の刃』といった近年大きな話題となった漫画、『ロスト・ドーター』のような映画まで広く材を取っています。『ケアの倫理』の観点で作品を読み直す作業は非常に面白く興味深かったです。また、ウルフの三ギニーで語られる『女性としては、全世界が私の祖国なのです』という言葉が、再び戦争の時代となりつつある今胸に強く残りました。ワイルドの『顔のないスフィンクス』も未読なので読んでみたいです2023/10/26

ふるい

9
ケアの視点から小説、漫画、ドラマ等のフィクションを読み解く。他者の視点を持つことやケアする人を慈しむ姿勢の大切を学べる。著者の専門であるイギリス文学が中心に論じられるが、『約ネバ』と『鬼滅』には弱者への共感というケアの精神を持った登場人物が活躍する共通点がある等、近年流行した少年漫画の考察も面白く読んだ。2023/07/06

amanon

8
取り上げられている本に既読のものが多かったと言うことを抜きにしても、非常に興味深く、発見の多い一冊だった。いみじくも、世間がますますきな臭くなり、愛国や防国の名の下に、国民総動員体制へと傾れ込むことが懸念されている昨今。本書が提唱する、ケアの姿勢や精神、グローバリズム的世界観への警戒、マチズモ及びミソジニー的な価値観を見直す姿勢というのは、注目に値する。個人的に驚かされたのは、最終章で取り上げられたオースティンの『レイディ・スーザン』。こんなある意味破天荒な主人公を、オースティンが初期に書いていたとは…2023/04/02

あるぱか

3
自分がしてる仕事につながりそうだったので、読んでみました。名作や人気作を、ケアやジェンダーの面から解説した内容。思っていたのとはちょっと違いましたが、内容自体は興味深かったです。2023/05/19

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