講談社選書メチエ<br> 武士論―古代中世史から見直す

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講談社選書メチエ
武士論―古代中世史から見直す

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065234648
  • NDC分類 210.37
  • Cコード C0321

出版社内容情報

 武士とはいかなる存在であり、いかに成長して武家政権を築きあげたのか。著者ならではの、多彩な史料を駆使して描き出される500年の歴史!

 鎌倉幕府の成立から江戸幕府の終焉までを考えても、武家政権が存続した期間は実に700年近くにも及ぶ。少なくとも「日本」という国号が使われるようになってからのこの国の歴史の半分は、武士が支配的であったことになる。彼らは一体なにもので、どのように成長し、そしていかなる政権を築きあげたのか。
 8世紀に武をもって朝廷に仕える下級官人と規定された「武士」は、「兵(つわもの)」や「武者」として史料上に登場すると、戦乱を繰り返し、やがては朝廷にまでその力を及ばせ、公武にわたる政権を樹立するに至る。『今昔物語集』に見える平将門らの「兵」にはじまり、承平天慶の乱、前九年、後三年の合戦、保元・平治の乱、源平合戦、南北朝の動乱と、戦乱を重ねるごとに成長し、武家政権の到達点である足利義満の栄華にいたるまで、およそ500年の道のりを描き出す。
 同時に、古文書や日記のみならず、説話集や軍記物、絵巻、遺跡の発掘成果などを駆使して、主従契約や一揆契約のありさま、親や主君の敵討ち、切腹、集団自決、殉死などの武士の作法、さらには武士の構えた宅や館など、様々な武士の存在形態を明らかにする。
 芸能や文化を含む独自の幅広い視野で研究を重ねてきた著者による、決定版武士の歴史!

【本書の内容】
はじめに

第1章 武士の源流
 一 兵たちの世界
 二 京の武者と諸国の兵
 三 兵・武者から武士へ

第2章 武士の成長
 一 武士の家
 二 武家と武士団

第3章 武家政権と武士
 一 二つの武家
 二 鎌倉幕府の成立と武士

第4章 北条政権下の武士
 一 泰時の政治と鎌倉
 二 鎌倉後期の武士の環境
 三 絵巻に見る武士像

第5章 京の足利政権と武士
 一 幕府の滅亡と室町幕府
 二 南北朝の対立
 三 室町幕府の体制
 四 武士と武家政権の到達点

まとめと展望

コラム 伝説の武者像
コラム 為朝伝説の行方
コラム 能に描かれた武士

内容説明

この国が「日本」を名乗ってこのかた、鎌倉幕府の成立から江戸幕府の終焉までを考えても、その歴史の半分にわたって、武家政権が中枢を担ってきた。はたして武士とは、いったい何者なのか―。承平天慶の乱、前九年・後三年の合戦、保元・平治の乱、源平合戦、承久の乱、そして南北朝の動乱と戦いを重ねるごとに成長し、頂点を極める足利義満に至るまでの五百年の激動の歴史を一望し、武士の作法である敵討や切腹、住まいの変遷など、絵巻や発掘の成果を駆使しその全貌に迫る!

目次

第1章 武士の源流(兵たちの世界;京の武者と諸国の兵;京・武者から武士へ)
第2章 武士の成長(武士の家;武家と武士団)
第3章 武家政権と武士(二つの武家;鎌倉幕府の成立と武士)
第4章 北条政権下の武士(泰時の政治と鎌倉;鎌倉後期の武士の環境;絵巻に見る武士像)
第5章 京の足利政権と武士(鎌倉幕府の滅亡と室町幕府;南北朝の対立;室町幕府の体制;武士と武家政権の到達点)

著者等紹介

五味文彦[ゴミフミヒコ]
1946年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学名誉教授。放送大学名誉教授。専門は日本中世史。主な著書に『中世のことばと絵』(中公新書、サントリー学芸賞)、『書物の中世史』(みすず書房、角川源義賞)など。編著に『現代語訳 吾妻鏡』(全一六巻、別巻一、共編、吉川弘文館、毎日出版文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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bapaksejahtera

16
我が国中世史の権威がかなり高齢になって書いた本。それ故にあれも書きたいこれも漏らす訳にいかぬと盛り沢山になり表題の武士論に期待した、我が国に現れた武力を伴う権力集団の特質やその地域的変異等についての分析が弱くなり、200ページほどの紙幅に500年の権力史を網羅する、忙しい通史になった。後半特にそれを感じる。しかし中世初期の遺跡復元図を用いた武士団の「宅」や営所、館の発展様相、絵巻物を用いた初期の風俗等、初めのうちは説得的な記述に溢れる。史料のウェブサイトを紹介してより見やすい物にすれば更に解り易いのだが。2023/04/30

不純文學交遊録

4
日本の歴史の半分は、武士の時代。本書は初期の「兵たち」から足利義満が絶大な権力を獲得するに至るまでの武家政権通史である。武士の定義は「弓箭の道」を極めた者であり、単に武装した領主ではないとする論があるが、本書でいう「兵」は軍事貴族に限定されない。武士の作法や教養、住居などの生活の有り様を、能や絵巻物から描き出しているのは見事だ。一方、虚構説もある源義経の「腰越状」を無批判に記述しているのは不満。また、後醍醐天皇の名を尊仁(206頁)としているのは誤り。2021/06/21

onepei

3
武士の通史として読んだ2021/10/08

眉毛ごもら

1
古代の武士の成立から足利義満までの時代を文献古典絵画発掘資料から読み取る。武士の通史的な物である。特に絵巻を使っての武士論は面白かった。気になってた男衾三郎絵詞の図版がたくさん載ってて嬉しい。金髪赤ら顔の白人のような野党が描かれているのはちょっとびっくりした。舶来人なのかアルビノなのかちょっと謎。通史だがざっくりというほどでもなく丁度いい分量で気になったところは詳しい本で調べようという意欲が湧いてくる本である。前九年後三年のところと平家物語とかざっくり気味なので改めて確認したいなと。読みたい本が増える本。2021/08/14

(ま)

0
兵・武者→武士→武家、義満で頂点に 拡大版教科書みたい・・・2021/07/19

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