出版社内容情報
――はじめに一つだけ確認しておきます。政治家の本にありがちな、馴れ合い、お世辞やお追従の満載、予定調和型のインタビューにするつもりは一切ありません。小川さんにとって答えづらいところもあるかもしれませんが、あとで活字になったゲラを見て「ここは都合が悪いからカットしてほしい」と言われてもお断りします。つまり完全な「ガチンコ」の取材なのですが、そのような条件でもよろしいですか?
小川 結構です。すべておまかせします。
――ありがとうございます。それでは始めましょう。意地の悪い質問に聞こえたらすみません。 (本書より)
「地盤・看板・カバン」なし。野党で子分もいなくて、ほぼ無名。
なのに、「将来の総理候補」として最近、人気上昇中。
自称「日本を良くする政策オタク」。永田町での仇名は「修行僧」。
そんな50歳の清貧代議士に、忖度&お世辞一切抜きの本音でストレートに聞いてみた――。
「小川さん、持続可能(サステナブル)な日本をつくるとか言うけど、そんなこと本当に可能なんですか? 万年野党・弱小議員のアナタが言っても所詮、絵に描いた餅では?」
本書の主な内容
(小川淳也氏の発言)
●今の形のままでは日本は存続できない
●歴史からみれば「右肩上がり」の時代はレア
●政治家の仕事は「再分配」から「負担のお願い」に変わる
●30年、ずっと考え続けた「私の政策」は最強の構造物
●消費税率は減税後、長期的には25%に引き上げる
●「人生のチェックアウト」の導入
●定年制を廃止して労働環境を柔軟に変えていく
●日本の歴史は40年単位で大きく変わってきた
●小川版「未来の政治年表」
●「党議拘束」こそが野党を弱体化させている
●コロナと戦う病院が赤字になるのはおかしい
●すべての改革内容を盛り込んだ超巨大法案
●国民投票で否決されたら即退陣・引退
ガチンコ インタビュアーの発言
「政治主導」って結局、政治家の利権につながるだけでは?
民主党政権時代にやればよかったじゃないですか?
政策はわかりました。でもどうやって実行するんですか?
国会でスキャンダルばかりが義論されるのはなぜです?
画餅では? 大改革には非常大権が必要でしょう?
特別ルポ
ノンフィクション作家・中原一歩が描く小川の半生
内容説明
「地盤・看板・カバン」なし。野党で子分もいなくて、ほぼ無名。なのに、「将来の総理候補」として人気上昇中。自称「日本を良くする政策オタク」。永田町でのアダ名は「修行僧」。そんな50歳の清貧代議士に、忖度&お世辞一切抜きの真剣勝負でストレートに聞いてみた―。「小川さん、持続可能な日本をつくるとか言うけど、そんなこと本当に可能なんですか?しょせん、絵に描いた餅では?」まったく新しい政治の本。
目次
第1章 小川淳也に聞く「総理大臣になったら何をするんですか」(右肩上がりの時代に作られた「国の形」はもはや維持できない;日本に「持続可能性」を取り戻す ほか)
第2章 本当に君は総理大臣になれないのか(前編)(統計不正問題とは何か;「GDP20兆円かさ上げ」という疑念 ほか)
第3章 小川淳也に聞く「難しそうな大改革をどうやって実現するんですか」(日本の歴史は40年単位で大きく変わる;小川淳也版「未来の政治年表」 ほか)
第4章 本当に君は総理大臣になれないのか(後編)(海外赴任;官僚という仕事への違和感 ほか)
著者等紹介
小川淳也[オガワジュンヤ]
1971年、香川県高松市生まれ。高松高校、東京大学法学部卒業。1994年、「官僚になって天下国家を支えたい」との思いから自治省に入省するが、やがて「官僚では社会を変えられない」との思いを抱くようになり、退職。2003年に民主党の公認候補として香川1区から立候補するも惜敗。2005年の「郵政選挙」で初当選(現在まで当選5回)。民主党政権時代には総務大臣政務官などを務める。その後、所属政党の合従連衡によって民主党→民進党→希望の党に移るも、2018年の希望の党の解党にあたり、後継である国民民主党には合流せず、無所属となる。2020年、立憲・国民両党が解体、合流した新しい立憲民主党に参加し、2021年5月現在、議員運営委員会筆頭理事を務める。当初から、人口問題が日本に突きつけられた最大の課題と考え、持続可能でフラットな社会づくりを訴え続ける
中原一歩[ナカハライッポ]
1977年、佐賀県生まれ。ノンフィクション作家。高校卒業後、博多の屋台で働きながら、地方紙や週刊誌で執筆活動を始める。18歳で上京後、常にフリーランスの取材者として、『AERA』をはじめ、雑誌・ウェブメディアを中心に社会問題や食文化に関するルポルタージュを発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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