講談社学術文庫<br> 英国流 旅の作法―グランド・ツアーから庭園文化まで

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講談社学術文庫
英国流 旅の作法―グランド・ツアーから庭園文化まで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784065200513
  • NDC分類 384.37
  • Cコード C0122

出版社内容情報

18世紀、古典教養を学ぶため、貴族の子弟や家庭教師がこぞってイタリアへと旅した、「グランド・ツアー」。
フランス革命が始まって海外渡航が難しくなると、今度は湖水地方への国内旅行へとシフトチェンジ、
ガイドブック片手に風景観賞(ピクチャレスク美)で美意識を磨く。
はたまた馬車が流行りだせば、「自らの歩き、詩想を深めるべし」と徒歩旅行が大ブームに。結果、ワ-ズワスはじめ、世界的ロマン派詩人を次々生み出した――。

どんな時代もどんな状況でも、「旅で学ぶ」「旅で成長する」という信念を守り続けた英国人。
彼らは、なぜこれほどまでに旅に焦がれ続けたのか。
旅の効用とは、一体何なのか。

その飽くなき情熱と、彼らが愛してやまない理想郷「田園」の精神的意味を
様々な史料、図版とともに考察する。

学術文庫版解説・桑木野幸司「イタリアが造った英国の風景」


本書は『イギリス的風景 教養の旅から感性の旅へ』(NTT出版 2007年刊)を加筆修正、改題したものです。

内容説明

一八世紀、古典教養を学ぶため、こぞってイタリアへと旅した「グランド・ツアー」。フランス革命が始まれば、国内・湖水地方の風景観賞で美意識を養い、馬車が流行ると、あえて徒歩旅行で詩想を求め、ロマン派詩人を次々生み出した―。なぜ英国人は、これほど旅に焦がれ続けたのか。飽くなき情熱と、その理想郷の意味を考察する。

目次

序章 “田園”とイギリス人
第1章 “アルカディア”を求めて―グランド・ツアー(「制度」の誕生;旅程と道中 ほか)
第2章 風景の誕生―ピクチャレスク・ツアー(ピクチャレスク美の誕生;ピクチャレスク・ツアーとは何か ほか)
第3章 詩想を求めて田園を歩く―ペデストリアン・ツアー(自然が「美しい」という感覚―感性の推移;徒歩旅行の出現 ほか)
第4章 “イングリッシュネス”を求めて―ロンドン・ツアー(繁栄の都市、ロンドン;スペイン人の見たロンドン ほか)
終章 われ“アルカディア”にあり

著者等紹介

中島俊郎[ナカジマトシロウ]
1949年生まれ。英文学者、甲南大学名誉教授。甲南大学大学院人文科学研究科英文学専攻博士課程単位取得。1997‐98年オックスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジ研究員。甲南大学文学部助教授を経て、93年同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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なーちゃま

3
かほちゃんからお借りして。旅・旅行についてはよく「travel」が「trip」になる、というフレーズが使われることが多いが、この本を読むまで実はピンときていなかった。しかししかし、昔は旅って相当な労力と時間と金を使うものであって、それが特権階級の独占物であったのも頷ける。古典の修養としてのグランドツアーと結びついたり、ピクチャレスク的なものを求める道のりになったり、特権階級のぜいたく品から大衆化するまでを概観することができた。個々の芸術家は全く知らなかったのでちんぷんかんぷんではあったが。2023/04/13

ああああ

1
一七八〇年代は歩いて移動することは明らかに身分を映し出していた。歩く人は貧しくて階層も下であると思われた。136 「ありのままの自然は美しい」。現代的な感覚からいえば当然のことであるが、当時、自然 には「悪魔が棲む」と恐れられていた。それが美を意識するようになったのだから、ここに 感性の変革がみてとれるのではないだろうか。 この意識の転換が起きつつあったときに流行したのが、徒歩による旅、「ペデストリア137 ン・ツアー」である。以下に述べるように、移動は馬車を介するというのが一般的で、2022/10/23

kana0202

1
グランドツアーからイングリッシュネスまで。古典古代への憧れをいかに自分たちの領域に組み替えるかという実験。そのときに、現代にも通じる価値観が生まれる。調べてから旅に行くことや、歩くことを目的とした歩くこと。さらには廃墟への感性。2022/06/20

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