講談社現代新書<br> 詩とは何か

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講談社現代新書
詩とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065188279
  • NDC分類 901.1
  • Cコード C0292

出版社内容情報

現代における「詩」の本質とは? 世界最高峰の詩人の1人、吉増剛造が60年の詩業の果てに辿り着いた境地を縦横無尽に語り尽くす。
現代最高の詩人による究極の詩論、ついに登場! 世界大戦、原爆、そして3.11。数多の「傷」を閲した現代における詩の意味を問う。いわゆる詩人の範疇を超え、カフカ、ベケット、石牟礼道子などの「書いたもの(エクリチュール)」へ。さらには文学さえも越え、ジョナス・メカスの映画、ゴッホの絵画、そして音楽にまで。縦横無尽に芸術ジャンルを横断し、あらゆる芸術行為の中に「詩」の真髄を見出す。詩の根源、すなわち「芸術」の根源へと肉迫する稀有の作品。

内容説明

現代最高の詩人による究極の詩論、ついに登場!現代詩の第一人者、吉増剛造が60年の詩業の果てに辿り着いた境地を縦横無尽に語り尽くす!自由に芸術ジャンルを横断し、あらゆる芸術行為の中に「詩」の真髄を見出す。詩の根源、すなわち「芸術」の根源へと肉迫する稀有の書。

目次

序 こわいようなタイトルのこの本に
第1部 詩のさまざまな「姿」について(詩のほんとうの「しぐさ」;「戦後詩」という課題;根源の詩人たち;純粋な「音」のままで立ち上がる「詩」)
第2部 詩の持つ力とは何か(詩における「若さ」、「歪み」;「バッハ、遊星、0のこと」など;根源的なハーモニーへ)
第3部 実際に「詩」を書くときのこと(Q&A)
おわりに 記憶の未来について
ほんの少し、爆発的で、ときに全力疾走もする即興的な「詩」の根拠―あとがきに代えて

著者等紹介

吉増剛造[ヨシマスゴウゾウ]
1939年東京都生まれ。詩人。日本藝術院会員。慶應義塾大学文学部国文科卒業。現代日本を代表する先鋭的な詩人として、国際的に高い評価を受けている。短いサラリーマン生活を経て詩作に専念。1964年、処女詩集『出発』(新芸術社)を出版。『黄金詩篇』(思潮社、高見順賞受賞)などの初期作品では切迫感あふれる詩風で詩壇を席巻。中期以降はポリフォニー的構造の独特の文体を駆使し、「ことば」の多様な可能性を探究している。詩の朗読パフォーマンスの先駆者の一人で海外でも積極的に朗読ライブを開催、「KAMIKAZE GOZO」とセンセーションを巻き起こす。代表的詩集として、『熱風 a thousand steps』(中央公論社、藤村記念歴程賞受賞)、『オシリス、石ノ神』(思潮社、現代詩花椿賞受賞)、『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(集英社、芸術選奨文部大臣賞受賞)、『表紙omote‐gami』(思潮社、毎日芸術賞受賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

61
この本を読んで、詩とは何かと明確に論ずることができるひとはおそらくとても少ないと思われる。ただ、絵画や小説など、ほかの芸術との共通項を考えれば、頭で考えて書くというよりより身体的な何かが発露したときに出来上がってきたものが詩なのではないだろうか。そういうもののほうが長くひとびとの心に残る。いろいろと作中で示してくださっていることがらから、それくらいしか私は読み取れなかった。2021/11/24

杜のカラス

29
詩そのものは好きだが、この本の描きぶりは、難しい。和歌や俳句は、それなりに感性に訴えかける。詩となると、難しい。外国の詩は、日本語に訳すると、それは日本の詩であてt、原材料が外国というに過ぎない。詩も、石川啄木や萩原朔太郎、いろいろと素晴らしい作家がいる。変にイデオロギー的な詩の作家は、その意図するところが見えすぎるため、感動しない。他人によって見方、感じ方はことなるだおうけど。2022/01/28

踊る猫

28
実にたくさん読み、そして考える勤勉な人だという印象を持つ。それはしかし見栄やハッタリではなく、彼自身の内的な必然性ゆえだろう。ここまで多彩な本を読みながらも、語る言葉は(いや、その読書癖ゆえにこそ?)わかりやすい。偶然がもたらす一回性の奇跡に打ち震え、そして常に頭が真っ白になってしまう「非常時」を経験しつつ、それでもなお書き記す。すると、そうして追い詰められて自らの中の自明な言葉やロジックまで真っ白になってしまった境地から思いもよらない何かが浮かび上がる。このインプロヴィゼーションが彼の詩にスリルを与える2023/08/17

原玉幸子

19
詩は、決まりや基準から逸脱した感情や感性をそのまま取り出す手法で、絵画で言えば抽象画に似ていると思っています。故に「この詩は○○がいい」と紹介されても戸惑うばかりで、詩は鑑賞より創作の方が精神的には落ち着きます。著者はを外国語を時々引き合いに言語学の観点にも言及し、又創作の動機に就き「絵画や音楽に通じるものがある」と語っていて成程なぁと感心したのですが、残念乍ら、詩の創作者らしく相手に伝えるより自身の発信を大事にする嫌いがあるのか、表現も文章も文体も総じて読み辛く不親切な新書でした。(◎2022年・春)2022/03/05

Bartleby

14
詩人・吉増剛造が試作と詩的なものについて語る。あの、か細く、静かな、少し震えを含んだやさしい声が聞こえてくるようだ。そして語りながらも、「外」から聞こえてくる声に耳をそばだてているような目つき。彼の語りはリニアではないのが面白くて、宙に浮かんだ名前や言葉を唐突にひょいとつかんで差し出されたような驚きがある。例えばディキンソン、カフカ、アファナシエフ、ジミヘン、メシアン、吉本隆明、田村隆一、石牟礼道子etc.彼は“雑”という字を好む。雑神、濁声、ノイズ。雑然と何かぎ満ちた空宙から、フランシス・ベイコン…2022/12/30

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