講談社現代新書<br> 愛

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講談社現代新書

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065170472
  • NDC分類 158
  • Cコード C0210

出版社内容情報

本書でわたしは、「愛」の本質を明らかにした。性愛、恋愛、友愛、親の子に対する愛……。愛にはさまざまな形があるが、これらはいずれも、本来まったく異なったイメージを与えるものである。にもかかわらず、なぜこれらは「愛」の名で呼ばれうるのか?
それは、そこに「愛」の、ある“理念性”の本質が通奏低音のように響いているからである。性愛も恋愛も友愛も親の子に対する愛も、その「愛」の通奏低音の上に、それぞれ独自の音色を響かせているのだ。本書の目的は、これら「愛」の名のもとに包摂されるありとあらゆる「愛」の本質を明らかにすることにある。
「愛」とは何か、そしてそれはいかに可能か? これが、本書でわたしが挑み、そして明らかにした問いである。

 

内容説明

「ほんとう」の愛とは?友愛、性愛、恋愛、キリスト教の無償の愛…それは意志。それは育て上げるもの。追いつめて、考え抜いて、書き切った―著者20年の思索の結論!哲学が解き明かした「ほんとうの」愛のすがた。

目次

第1章 「愛」の哲学序説(「愛」の理想化とその挫折;ニーチェの「愛」 ほか)
第2章 性愛(愛着、友情、友愛;エロティシズム ほか)
第3章 恋愛(恋;恋愛)
第4章 真の愛(キリスト教の愛;「存在意味の合一」と「絶対分離的尊重」の弁証法 ほか)
第5章 「愛」はいかに可能か

著者等紹介

苫野一徳[トマノイットク]
1980年生まれ。早稲田大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。早稲田大学教育・総合科学学術院助手などを経て、熊本大学教育学部准教授。専攻は教育学・哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

33
『日本哲学の最前線』の6人の中で、唯一読んでいなかった人の本です。愛とは合一と分離のダイナミズムから生じる情念であると同時に理念である。理念ということから哲学らしい展開は期待できますが、「美」が哲学で論じられるパーツから美学として成立しているように、「愛」の哲学的側面からは宗教として、具体的な事例からは文学として成立する方が、素直で無理がありません。他レビューを読んでいても息苦しくて、とても他人と議論できる問題ではないでしょう。その時点で哲学ではなく、宗教として折伏する方が潔いと思いました。2021/07/19

テツ

27
愛について。「合一感情」と「分離的尊重」について知ることって一方的な愛(それは愛というよりも執着心や所有欲と呼ぶ気がするけれど)に陥らないために大切だと思う。大切な大切な愛しい相手に添いたい。重なり合いたい。身体も心も混ぜ合わさりたいと思うきもちはきっと愛を知る誰しもにあるけれど、それと同時にどんなに大切で愛しくても他者だということ。その主体性を尊重し、自身と完全に分離している存在だと踏まえた上で愛を貫くこと。そう。愛は意志です。感情から生じるものかもしれないが、愛は意志を無くしては存在し得ない。2019/11/18

りょうみや

20
これまで教育関連で著者の本は何冊か読んできた。どれも哲学的内容を分かりやすく書いてくれるのでよい。哲学的思考の訓練にもなる。今回は「愛」の本質を明らかにしたという。言葉になっているものを明らかにするというのは、結局は自分自身とできるだけ多くの人が腑に落ちると思われる共通項の定義、そして表現を探すということになる。著者の答えは「合一感情」と「分離的尊重」の弁証法。自分の言い方をすれば、その人・物がないとダメ、一緒でありたいのだけど、その人・物の存在・主体性も尊重するよというところだろうか。2019/09/26

フム

20
教育関係の書籍を目にすることが多い筆者の最新刊が「愛」についてということで、意表をつかれつつ手に取った。ご自身の結婚や子どもの誕生を期に愛ということを改めて考えるようになったということか。愛は一度私たちの理性を通して吟味されずにはいられない理性的情念ということで、愛という概念についての哲学的な考察は興味深い。“真の愛”とは容易に手に入れられるものでなく、私たち自身の人格的な発達を必要とするというのはその通りだ。キリスト教の教える一切の見返りを求めない絶対的な与える愛は私たちを崇高な愛に向けさせたが(続)2019/09/17

K(日和)

12
「愛」の本質解明を試みた著作。愛は「存在意味の合一」と「絶対分離的尊重」の弁証法であり、意志である。愛の理念性が根底にある上に性愛や恋愛が独自の音色を響かせているとしている。 エーリッヒ・フロム「愛するということ」と重複はあるものの別のアプローチで接近を試みる。エーリヒ・フロムよりも精神分析的・社会心理的な側面が削がれ、哲学思索的側面が表出した語りだと感じる。2022/06/02

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