イノベーターズ〈2〉―天才、ハッカー、ギークがおりなすデジタル革命史

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  • サイズ 46判/ページ数 432p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065147382
  • NDC分類 007.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

インターネットのプロトコルは、仲間同士の協力から生まれた。できあがったシステムも、同じようなコラボレーションを助長する遺伝子が埋め込まれているかのようだ。
第2巻では、いよいよ身近なデジタルイノベーションのすべてが明かされる。パーソナルコンピュータ、ソフトウェア、ブログ、Google、ウィキ。そしてテクノロジーの「これから」とは?

【チームワークこそイノベーションの根幹である】

人物のチームワークについて描くことが重要なのは、チームワークのスキルこそイノベーションの根幹であることが見落とされがちだからだ。私のような伝記作家の手によって孤高の発明家として描かれ、神話化された人物が主人公の本なら無数にある。私も、そうした本を何冊か世に送り出してきた。

アマゾンで「発明した」や「発明家」を検索してみればたくさんヒットする。一方、コラボレーションによる創造を描いた本は少ない。だが、今日の技術革新が形作られた経緯を理解するうえで真に重要で、しかも興味をそそられるのは、チームワークが生み出すものなのだ。

「イノベーション」という言葉は、多用されすぎたせいか、最近ではすっかり手あかがついてしまい、その意味もあいまいになりつつある。そこで私は、イノベーションが現実の世界で実際にはどのように起きるのかを明らかにしてみたいと考えた。
創意あふれる現代のイノベーターは、いかにして破壊的なアイデアを現実のものとしたのか。その発想の飛躍を生み出した要素はなんだったのか。どんなスキルが最終的に有効であり、どのようにリーダーシップを発揮し、コラボレーションを進めたのか。成功と失敗を分けたのはなんだったのか。

私が本書に取りかかったのは、10年以上も前のことになる。自分自身が目撃してきたデジタル時代の変化に魅力を感じていたことも動機だったが、ベンジャミン・フランクリンの伝記を書いたのもきっかけだった。(中略)

最初に考えたのは、インターネットを発明したチームに光を当てることだった。だが、インタビューに応じてくれたビル・ゲイツが、こう勧めてくれたのだ。インターネットとパーソナルコンピュータは同時期に出現した、それを書いたほうが深い話になるんじゃないか、と。
……序章より


*「ゼロックスというお金持ち」を狙うジョブズとゲイツ
*経営が苦手な天才起業家、ウィリアム・フォン・マイスター
*起業を支援する大学、スタンフォード
*「ウィキ」と「ヌーペディア」の目指したもの
*スペルミスが名付け親のGoogle

野心と創造性、欲望と使命。
AI と生きていく人生100年時代、ビジネスパーソン必読の歴史書。

内容説明

すべての発明は、一人の天才ではなく「チーム」から生まれた!“ゼロックスというお金持ち”を狙うゲイツとジョブズ、経営が苦手な天才起業家、インターネットの黎明期からGoogleとWikiの誕生までの創造とビジネスの軌跡。「スティーブ・ジョブズ」の著者が緻密な取材をもとにつづった、未来が見える歴史書。

目次

第8章 パーソナルコンピュータ(「我々が思考するように」;組織に縛られない文化 ほか)
第9章 ソフトウェア(ビル・ゲイツ―伝説のおたく少年;レイクサイド・プログラミング・グループ ほか)
第10章 オンライン(電子メールと電子掲示板;モデム―電話回線でオンライン ほか)
第11章 ウェブ登場(ティム・バーナーズ=リー―情報世界の入口を探す;URLの完成 ほか)
第12章 エイダよ、永遠に(レディー・ラブレスの反論;人工知能は「優秀なおバカ」 ほか)

著者等紹介

アイザックソン,ウォルター[アイザックソン,ウォルター] [Isaacson,Walter]
1952年生まれ。ハーバード大学で歴史と文学の学位を取得後、オックスフォード大学に進んで哲学、政治学、経済学の修士号を取得。英国『サンデー・タイムズ』紙、米国『TIME』誌編集長を経て、2001年にCNNのCEOに就任。ジャーナリストであるとともに伝記作家でもある。2003年よりアスペン研究所特別研究員。テュレーン大学歴史学教授

井口耕二[イノクチコウジ]
1959年福岡県生まれ。東京大学工学部卒業。米国オハイオ州立大学大学院修士課程修了。大手石油会社勤務を経て、1998年に技術・実務翻訳者として独立。翻訳活動のかたわら、プロ翻訳者の情報交換サイト「翻訳フォーラム」を友人と共同主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

32
軍や研究所が独占していた巨大電算機(タイムシェアリングされる)からPCへ。カウンターカルチャー(ドラッグ、ロック、ヒッピーetc)、つまり権威や中央への反抗とPCの概念は密接に関わっていたとは、知らなかった。アイデアを共有する(盗む?)オープンなハッカー文化は、しかしゲイツやジョブズのような(強欲な?)ビジネスマンの登場により廃れてゆく。PC化がビジネスツールとしてのソフト開発を促す一方で、インターネットは電子メールや掲示板などオンライン上のコミュニケーションツールを生み出す。…そして悪事に使われる。2019/12/07

ウィック&ぺディ

23
★★★★半2020/12/28

ぬぬよよ

13
下巻の方が面白かったです。アップルについては既知の内容でしたが、ウィキペディア等は初めて知る内容で後半は一気に読みました。2020/04/15

isao_key

9
Ⅱではパーソナル・コンピュータの出現、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズ、ジミー・ウェルズ、ラリー・ペイジなど一般的に名の知れた人たちの業績がよくわかる内容。ゲイツがIBMとの交渉で「当社が作れるものは何でも使ってください」と大見えを切ったが、その実まだ何も作っていなかった。ペイジとフリンは重要度によるランキングのついたページのインデックスがあれば、質の高い検索エンジンが作れるのではないかと考え、これがグーグルの原点になった。インターネットが誰でも無料で使えるのは本書で紹介されている人たちのおかげである。2020/02/08

Gamemaker_K

6
途中から一気に加速して進化している様子が、文字を追いかけながら体感できる本。でも登場人物は、やっぱりみんなただじゃないくらい頭のいい人ばかりだったな。あとはこんなものが欲しい、と思ったことを形にするまでの根気強さだろうね。こんなだったらいいのになあ、なんて四六時中思ってるから。2020/02/27

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