出版社内容情報
DWANGOと合併しKADOKAWAとなった角川書店はどこからやって来てどこに向かうのか。過去・現在・未来を大塚英志が描く!
内容説明
日本がバカだったから戦争に負けた。そう考えた角川書店創業者・角川源義は、戦後日本の「教養」の復興をめざし、角川文庫を創刊する。二代目角川春樹の「大衆文化」、三代目角川歴彦の「オタク文化」、そして四代目となるドワンゴ代表・川上量生の「工学的知」と角川4代は「教養」をいかに変貌させたのか。戦後日本の「知」の運命とその将来を見通す。『「おたく」の精神史』と『二階の住人とその時代』に続く、大塚英志にしか書けない“八〇年代サブカルチャー私史三部作”完結編にして、メディアの未来を予言する必読書。
目次
第1部 「教養」から「ニコ知」へ(「教養」の時代、「大衆」の時代、「サブカルチャー」の時代;煩悶青年の新しい「円本」―源義の「教養」;アングラと大衆動員―春樹の「教養」 ほか)
第2部 TRPGからプラットフォームへ(モニターと端末;企業思想としてのTRPG;『コンプティーク』と「世界観」のあるまんが ほか)
第3部 「教養」は工学化されるのか(『ジャンプ』は本当に「教養」なのか;川上量生は何故、宮崎駿に叱られたのか;プラットフォームは公共性のツールとなるか)
著者等紹介
大塚英志[オオツカエイジ]
まんが原作者・批評家。1958年東京都生まれ。まんが原作者としての近作に『クウデタア“完全版”』『恋する民俗学者』海外のまんがアニメ研究者の日本語による投稿論文に門戸を開く研究誌『トピオクリティクス』を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
HANA
かば
阿部義彦
ミスター