出版社内容情報
吉本 隆明[ヨシモト タカアキ]
著・文・その他
内容説明
いいとこなんて特にない。平凡きわまるぼんやり猫の「フランシス子」。けれど、著者とは相思相愛だった。忘れがたき存在を亡くし、自らに訪れる死を予感しながらも、訥々と、詩うように語られた優しく輝く言葉たち。「戦後思想界の巨人」吉本隆明が、人生の最後に遺した、あまりにも愛おしい肉声の記録。
目次
フランシス子へ
鍵のない玄関
著者等紹介
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響をあたえ、文学や芸術だけでなく、政治、経済、国家、宗教、家族や大衆文化にいたるまで、人間社会のあらゆる事象を縦横無尽に論じ、「戦後思想界の巨人」と呼ばれた。長女は漫画家のハルノ宵子。次女は作家の吉本ばなな。2012年3月16日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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