講談社学術文庫<br> フロイトとユング

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講談社学術文庫
フロイトとユング

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922074
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C0111

出版社内容情報

フロイト派とユング派、日本を代表する両派の第一人者が、精神分析学界の二人の巨人の思想と学問の全貌を語りつくした記念碑的対談。人間存在の深層を探究した二人の巨人
その思想の全容と生涯を両派を代表する日本の第一人者が語りつくす

十九世紀末、フロイトによって確立された精神分析学。彼の高弟ユングは後に袂を分かち、一派をなす――。人間存在の深層を探究した彼らの存在は、今なお我々に多大な影響を与え続けている。彼らは何を追い求め、何を明らかにしたのか。二人の巨人の思想の全容と生涯を、それぞれの孫弟子にあたり日本を代表する第一人者が語りつくした記念碑的対談。

深層心理学は知的な理解のみでは十分ではない。人間全体としてのかかわりが、真の理解のためには必要となってくる。そのような意味で、本書もわれわれの個人的な体験からはじまって、フロイトやユングの人となりに及びつつ論を展開していったことは、今から考えてもいいアイデアであったと思っている。……この対談をヒントとして、読者は深層心理学のなかの問題点をひろいあげ、自らの思索を深めてゆかれることだろう。――<本書「対話者あとがき」より>

※本書の原本は、1978年11月、思索社より刊行され、1989年8月、第三文明社よりレグルス文庫として再度刊行されました。

対話者まえがき 小此木啓吾
第一章 出会い
 1 フロイトへの道
 2 ユングへの道
 3 出会いの契機
第二章 人間フロイト、人間ユング
 1 フロイトと同性愛
 2 ユングとトニー・ウォルフ
 3 フロイトとザロメ
 4 両親
 5 ユダヤ人問題とナチズム
 6 ユングとビンスワンガー
 7 フロイディアンとユンギアン
 8 ボーリンゲンの塔
 9 死と生
第三章 人間の心をめぐって
 1 自我の構造
 2 元型
 3 力動論
 4 発達論
 5 心理療法
第四章 夢を語る
 1 催眠療法から自由連想へ
 2 影
 3 抵抗と転移
 4 分析の終わりと終わりなき分析
第五章 文化と社会
 1 日本人の母性原理
 2 阿闍世コンプレックス
 3 日本でフロイディアン、ユンギアンであること
 4 精神分析学的日本人論
関連人物解説
対話者あとがき 河合隼雄


小此木 啓吾[オコノギ ケイゴ]
著・文・その他

河合 隼雄[カワイ ハヤオ]
著・文・その他

内容説明

十九世紀末、フロイトによって確立された精神分析学。彼の高弟ユングは後に袂を分かち、一派をなす―。人間存在の深層を探究した彼らの存在は、今なお我々に多大な影響を与え続けている。彼らは何を追い求め、何を明らかにしたのか。二人の巨人の思想の全容と生涯を、それぞれの孫弟子にあたり日本を代表する第一人者が語りつくした記念碑的対談。

目次

第1章 出会い(フロイトへの道;ユングヘの道 ほか)
第2章 人間フロイト、人間ユング(フロイトと同性愛;ユングとトニー・ウォルフ ほか)
第3章 人間の心をめぐって(自我の構造;元型 ほか)
第4章 夢を語る(催眠療法から自由連想へ;影 ほか)
第5章 文化と社会(日本人の母性原理;阿闍世コンプレックス ほか)

著者等紹介

小此木啓吾[オコノギケイゴ]
1930~2003。慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学環境情報学部教授、東京国際大学人間社会学部教授、日本精神分析学会会長を務める。専門は精神医学、精神分析学

河合隼雄[カワイハヤオ]
1928~2007。京都大学理学部数学科卒業。京都大学名誉教授、国際日本文化研究センター所長、文化庁長官を務める。文化功労者。専門は臨床心理学、心理療法、日本文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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獺祭魚の食客@鯨鯢

68
 フロイト、ユング、アドラーらは無意識が人間の行動に様々な影響を与えることについて「哲学」しました。  神を否定したのが個人主義(自由思想)が近代合理主義の始まりでした「考える葦」も災厄の前にはとても弱い存在。 「今、ここ」でしか生きられない動物たちの方が逆に幸せな場合もあります。  どんな不幸があろうとも、その理由をしっかり考え「認識」するだけで不安感は少なくなります。  個々人がそれぞれと神(大いなるもの)と真摯に向き合うことで心の平穏を得られるなら宗教でも哲学でも構わないはずです。  2020/05/06

夜間飛行

65
老年まで母性に縛られたフロイトが女性に対して禁欲的だったのに比べ、母性とアニマ性を併せ持つ母に育てられたユングは、生涯女性の援助を求め続けた。また、無意識は文化の違いに影響されないと考えたフロイトに対し、ユダヤとゲルマンの無意識は異なると発言したユングはナチスへの協力を疑われてしまう。二人の違いが色々見えてきた所で、間にメラニー・クラインを介して両者がもう一度繋がってくるのに驚かされた。その辺はかなり高度な議論だが、何となくイメージとしてわかるような気もする。厳密になりすぎない対談ならではの良さを感じた。2014/06/15

ころこ

46
40年以上前の、かなり緩い対談集です。フロイトとユング両者の理論を比較するのはもちろん、性格や研究方法、対人関係などを比較しています。現在ならば評伝として実証的かつ抑制的に叙述することしか許されませんが、本書のようなざっくりとした感じが一般の読者には助かります。現在の風潮は、誤解が生じることを理由に理解を阻んでいるところがあります。冒頭で小此木が精神分析と地続きに語っているのは哲学と宗教です。最終章が文化と社会であるように、無意識を文化論として考えることは、今なお社会を意識する良いきっかけとなっています。2021/10/03

Hiroh

29
やっぱりフロイト、ペニスにこだわり過ぎよねえ。なぜペニスのない女に男が惚れられるのか、そうか!おんなにもペニスがあると錯覚するんだ!!…… フロイトに精神分析を受けると金持ちになり、ユングに受けるとアーティスティックになる。ユングは患者が社会にどう適応していくかということには関心が薄かった。日本では母性的な許しによって相手に罪悪感を与え、周りが自動的に言うことを聞くようになっていく。2024/05/05

紫羊

22
日本を代表するフロイディアンとユンギアンの対談。心理学の2人の巨人について、プライベートな部分にまで言及されていて、そのことが後に、彼らの思想に少なからぬ影響を与えていたことを理解することができた。2014/01/04

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