講談社現代新書<br> 埼玉県立浦和高校―人生力を伸ばす浦高の極意

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講談社現代新書
埼玉県立浦和高校―人生力を伸ばす浦高の極意

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884709
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0237

出版社内容情報

理想求めて集えり我等――受験特化型の進学校にも、富裕層向け私立校にも負けない公立高校の使命とは。浦高OBの佐藤優氏が徹底解説私、佐藤優は1975年に埼玉県立浦和高等学校に入学、78年3月に卒業した。在学中、卒業当時は意識することはなかったが、作家として活動し、複数の大学で教鞭をとるうちに浦高のような地方の伝統校には教育上の深い知恵が詰まっているのではないかと思うようになった。2015年に母校で講演を行ったのを契機に約2年間をかけてまとめあげたものが本書である。
本書は、「高校時代の生き方」「大学受験」全般に関する極意について論じたものだ。書籍化にあたっては浦高の生徒や保護者だけではなく、全国の高校生・浪人生やその保護者、とくにお母さん方の参考になるような加除修正を心がけた。世界で通用するために身につけるべき分野は何か、なぜ文系は数学を、理系は世界史を勉強しなければいけないのかといった学習全般に関する話から、浪人は何浪までしてよいか、海外留学にはどの程度の資金が必要か、心に不調をきたした場合はどうすべきかなどといった、受験産業が教えてくれないような話まで率直に記している。
特に強調しておきたかったことは2点ある。一点目は「総合知」の重要性だ。東大合格者の出身校ランキングなどを見ると急に名前が登場したような高校がある。だが、こうした学校の多くは生徒の進学先を適性とは関係なしに振り分け、受験科目以外の勉強は捨てさせるようなシステムを採っている。時間をかけてでも、すべての科目を学ばせる、総合的な教養の礎=総合知を高校時代に築いておくことは重要だと考える。もう一点は、浦和高のような地方の伝統県立高校は、「経済格差=教育格差」というテーゼに対するアンチテーゼになりえるのではないかという視点である。有名私立進学校に富裕層の子女しか通えないようになっている現状に対して、浦和高校のような、一定の学力があれば経済環境とは関係なく入学・学べる公立高校の重要性は「機会の平等」という側面からもっと論じられるべきだ。
2020年度からはセンター試験に替わって新テストが始まる。この流れは「受験生の学力を測る」という意味では概ね正しく、施行後、10年ほどで高スペックの大卒者の数が増えるだろう。だが、それは、いまの高校生、大学生、20?30代の社会人にとって強力なライバルが出現するということでもある。これからの激動の受験時代をどう乗り越え、生きていくべきかを真剣に考えるすべての人に本書を読んでほしい。

本書の内容
第1章 世界のどこかを支える人材になろう――ほんとうのエリートとは何か
第2章 一度に三兎を追え――浦高生との質疑応答
第3章 不確実な時代を生き抜くために知っておくべきこと――受験は「総合マネジメント能力」
第4章 対談 高校生活の極意 大学受験の極意―杉山剛士(浦和高等学校校長)×佐藤優


佐藤 優[サトウ マサル]
著・文・その他

杉山 剛士[スギヤマ タケシ]
著・文・その他

内容説明

昨日の自分を超えていけ。受験特化型の進学校にも富裕層向け私立校にも負けない公立高校の使命とは。卒業後の人生をしぶとく生き抜く力はいかにして体得されるのか。高校時代の学習法、大学受験の奥義、社会人のサバイバル術。OB佐藤優が浦高教育の真髄を徹底解説。

目次

第1章 世界のどこかを支える人になろう―ほんとうのエリートとは何か(「受験刑務所」の正体;優秀と適性は別 ほか)
第2章 一度に三兎を追え―浦高生との質疑応答(スペシャリストとジェネラリスト;実証主義と反証主義 ほか)
第3章 不確実な時代を生き抜くために知っておくべきこと―受験は「総合マネジメント能力」(大学卒業後に活躍する人材とは;海外の名門大学が選択肢に ほか)
第4章 対談・高校生活の極意、大学受験の極意(「親の子離れ」は意外に難問?;強歩大会で子どもの「追っかけ」 ほか)

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務などを経て、本省国際情報局分析第一課に配属。主任分析官として対ロシア外交の分野で活躍した。2005年に著した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で鮮烈なデビューを飾り、翌2006年の『自壊する帝国』(いずれも新潮社)で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞

杉山剛士[スギヤマタケシ]
1957年東京都生まれ。埼玉県立浦和高等学校校長。1983年、東京大学大学院教育学研究科修士課程修了後、埼玉県教員となる。地理歴史科・公民科教員として3校で勤務した後、同県の教育委員会や知事部局で行政職員に。教育局文教政策室長や高校教育指導課長を歴任するなど、主に教育計画の策定や指導行政の推進に携わる。2013年より浦和高等学校第29代校長。5年間校長職を務め、2018年3月に定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

109
タイトルと内容がちょっと違うかな。浦高OBの佐藤氏が母校での講演や前校長との対談をまとめたもの。高校生やその両親(母親)向けの内容になっている。なるほどなぁと思う事も、そうなの?と思うこともあり。県内有数の進学校ではあるが「受験校」ではなかった。おそらく今でもそうなのだろう。受験に特化したカリキュラムを組んでないから、とにかく浪人が多い。それは今でも変わらないようだ。3年生の秋になっても古河マラソンや文化祭、スポーツクラスマッチに真剣に取り組んでいた。受験勉強だけでは得られない何かを学んだと思う。★★★+2018/03/20

佐島楓

66
確かに、特に私大文系に受かるような科目を絞り込んだ勉強法では、グローバルな人材は育たない。文系であっても数学を捨てるなという佐藤氏の教えには、耳が痛いものの納得した。大学入試改革で、本当に学生の学力が改善されるかどうかわからないが、今後の展開を注視していこうと思う。2018/03/17

あっ!chan

39
進学校でありながら受験刑務所ではない校風が、そう昔と変わらないなぁ〜(変なやついっぱいいたし…)古河までの競歩大会やスポーツ大会も…子離れ出来ない母親が増えたことは、浦高の責任ではないし…ということで、人生を伸ばす極意とは言いながら、受験生及びその親のために書かれた指南書、前半は佐藤ワールドの人生論教育論、後半は人によっては、浦高礼賛の部分がある意味鼻につくかもしれないので、多分読み手を選ぶ作品だ。2018/04/24

gtn

30
著者の同校学生への関わり方が深い。学生の相談に懇切丁寧に応え、大学合否結果までフォローする著者。それに感心する校長。校長より面倒見がいいのではないか。2018/04/19

Nobuko Hashimoto

27
県立高校名をタイトルにした新書、それも高校生とその保護者向けの講演録で一冊の本を出して採算が採れるという点で既に驚き。しかし佐藤氏がここまで高校生や保護者に個別に助言しているとは!あれだけの勢いで著作を出し、方々で教えたり講演したりしながら、受験や大学の動向も追い、メンタルな相談まで。もともと中学教師になりたいと言っていただけあって、教えみちびき寄り添うことが好きなのだなあ。いろいろ感嘆する。灘校生との対話の本の方が内容的には濃いので、一冊選ぶならそちらをおすすめ。2018/09/06

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