講談社現代新書<br> 織田信長の城

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講談社現代新書
織田信長の城

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  • サイズ 新書判/ページ数 292p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884051
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

天守構築や金箔瓦の使用の規制・許認可、破城、築城―。最新の発掘成果等をもとに、城郭政策の視点から「戦国の覇王」の実像に迫る!小牧山城、岐阜城、安土城――

のちに天皇に対し、改元と譲位を要求した織田信長が、
「権力の象徴」に込めていた政治的意図とは!?

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南蛮マントを羽織り、颯爽と佇む高貴な美男。
風貌は、長身で痩せ形、色白で面長、薄い髭と甲高い声―。
これがほぼ一般に定着している
戦国の覇王・織田信長のイメージではないだろうか。

実際、NHK大河ドラマ、映画等映像で描かれる信長は、
ほぼこのイメージを踏襲している。
この信長像を創り上げたのは、長興寺や神戸市立博物館に残る肖像画、
宣教師ルイス・フロイスのこと細かな描写からであった。

戦国の世を統一に導いただけでなく、巨大な水堀に囲まれ、
あたりを睥睨するかのように聳え立つ天守のある城のイメージを
造り上げたのもまた、信長であった。

従来、安土城こそが近世城郭の嚆矢で、以後の城郭建築の礎と考えられてきた。

だが、近年の発掘調査の進展や城郭研究の深化によって、
信長はすでに永禄六年(一五六三)の小牧山築城段階から、
城の革命に乗り出そうとしていたことが明らかになってきた。

本書は、現段階で判明する、小牧山城、岐阜城、安土城の姿を、
文献史料や最新の発掘調査資料等から検討し、
確実な部分と不明確な箇所を再確認し、
その真実の姿を明らかにしようとするものである。

小牧山城から始まる新たな城づくりによって
信長は何を城に求め、城をどう変化させたのか。
統一政権樹立に向けて、城をどう利用しようとしたのか。

金箔瓦の使用や天守建築の規制・許認可を含む、
信長の城郭政策の具体的内容に踏み込むことによって、
戦国の覇王がめざした城づくりのすべてを解き明かす。

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【本書のおもな内容】
序章  尾張統一以前の城
第1章 守護所・清須への入城
第2章 すべては小牧山城から始まった
第3章 政治機能を拡充させた岐阜城
第4章 畿内掌握のために築かれた城
第5章 統一のテーマパーク安土城
第6章 信長の城郭政策
終章  信長による統一政権の姿

序章  尾張統一以前の城
織田信長の誕生/記録に見る勝幡城の姿/勝幡城から古渡城、そして末森城へ/家督相続と信長の那古野城 ほか
第1章 守護所・清須への入城
清須城の歴史/織田信雄の清須城/信雄改修前の清須城/信長の清須入城 ほか
第2章 すべては小牧山城から始まった
小牧築城/発掘調査の成果/徳川家康の改修/大手口脇に残る巨石の謎/山麓の御殿/城下町への集住/信長の小牧山城 ほか
第3章 政治機能を拡充させた岐阜城
稲葉山城攻略と岐阜入城/発掘された山麓御殿とフロイスの記録/山科言継が見た岐阜城/信長時代の岐阜城下町の様相 ほか
第4章 畿内掌握のために築かれた城
上洛と二条新邸/重要視された宇佐山城/佐和山城と元亀騒乱/武田氏滅亡と一向一揆勢力の殲滅/安土築城に向けての施策 ほか
第5章 統一のテーマパーク安土城
発掘成果と『信長公記』から見た主要部/検出された二ノ丸東溜りの構造/天守の内部と障壁画/「蛇石」はどこに/城郭専用瓦の成立/日本初の「全山総石垣」/家臣の屋敷地 ほか
第6章 信長の城郭政策
信長の破城令の展開/信長の築城命令/織田一門衆の城 ほか
終章  信長による統一政権の姿
信長政権が行き着く先/天皇に改元と譲位を要求/天皇を傀儡とする政権運営をねらう/潰えた信長の野望 ほか


加藤 理文[カトウ マサフミ]
著・文・その他

内容説明

小牧山城・岐阜城・安土城―信長が「権力の象徴」に込めた政治的意図を解き明かす。天守構築や金箔瓦使用の規制・許認可、破城・築城―。城郭政策の視点から「戦国の覇王」の実像に迫る!

目次

序章 尾張統一以前の城
第1章 守護所・清須への入城
第2章 すべては小牧山城から始まった
第3章 政治機能を拡充させた岐阜城
第4章 畿内掌握のために築かれた城
第5章 統一のテーマパーク安土城
第6章 信長の城郭政策
終章 信長による統一政権の姿

著者等紹介

加藤理文[カトウマサフミ]
1958年静岡県生まれ。1981年駒澤大学文学部歴史学科卒業、2011年広島大学にて学位(博士“文学”)取得。公益財団法人日本城郭協会理事・学術委員会副委員長、織豊期城郭研究会事務局長。財団法人静岡県埋蔵文化財調査研究所、静岡県教育委員会文化課などを経て、現在、袋井市立浅羽中学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miyatatsu

7
これまで歴史には興味を持ってはいたのですが、「城」に関してはまったく関心がありませんでした。しかし本書を機にもっと城について調べてみるのも面白いと思えるようになりました。2018/06/24

chang_ume

6
信長の城郭政策が読みどころ。織豊期城郭研究会らしい内容です。瓦・石垣・天守を特徴的な文化要素のまとまりとして抽出、織田政権の文脈に落とし込むことで、「織豊系城郭」の概念を実体化させました。同笵・同型の使用瓦分析は著者ならでは。信長の城が備える、「巨石石垣」の結界性の解釈にも新味を感じました。ただ一方で、個々の遺構解釈に関しては、図版が少ないこともあってやや消化不良気味。そして全体的に、事例を敷衍した社会理解について、立論の中間過程が薄い印象です。若干ストレスが溜まるところも。2017/01/12

乱読家 護る会支持!

4
防御能力は低くても、権力の象徴としての見せる城造りをした織田信長。本書は小牧山城、岐阜城、安土城を紙面上で再現する本。 城に興味ある人は、読みませう! 僕はサクサク読みっす。。。2017/06/25

hr

2
昨日録画したブラタモリを見て、岐阜城の部分だけを再読。2017/12/03

onepei

2
安土の屋敷跡の比定など、新知見が盛り込まれ楽しかった。2017/05/11

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