講談社現代新書<br> 老いる家 崩れる街―住宅過剰社会の末路

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講談社現代新書
老いる家 崩れる街―住宅過剰社会の末路

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883979
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C0236

出版社内容情報

人口は減少するのに、超高層マンションが林立、郊外では住宅地開発が相次ぐ日本。約3戸に1戸が空き家となる社会の暗い未来とは? 私たちは、「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」という不思議な国に住んでいます。

 住宅過剰社会とは、世帯数を大幅に超えた住宅がすでにあり、空き家が右肩上がりに増えているにもかかわらず、将来世代への深刻な影響を見過ごし、居住地を焼畑的に広げながら、住宅を大量につくり続ける社会のことです。

 空き家が右肩上がりに増え続け、15年後には3戸に1戸が空き家になってしまうにもかかわらず、都市部では相変わらず超高層マンションが林立し、郊外では無秩序に戸建て住宅地の開発が続いています。

 多くつくられ過ぎた分譲マンションは、入居者が減ってしまうと、管理が杜撰になってゆき、スラム化などの治安の悪化を呼びかねません。戸建ての空き家もまた害虫などが住みつき、周りの住環境を悪化させてしまうでしょう。

 かたや、住宅地が無秩序に広がると、それだけ新しい水道などのインフラや公共施設が必要になり、そのために多額の税金が費やされます。
 
 このままでは私たちが「まち」に支払う税金の負担がかさむ一方で、住環境は悪化の一途をたどるという末路が待ちうけるのです。

 最近、自分の「まち」が住みにくいと感じることはないでしょうか?

 住みにくいと感じるとしたら、それは実は、住宅過剰社会が生み出しているのかもしれません。

【本書の内容】
第1章 人口減少社会でも止まらぬ住宅の建築 
1.つくり続けられる超高層マンションの悲哀
2.郊外に新築住宅がつくり続けられるまち
3.賃貸アパートのつくりすぎで空き部屋急増のまち
第2章 「老いる」住宅と住環境
1.住宅は「使い捨て」できるのか?
2.空き家予備軍の老いた住宅
3.分譲マンションの終末期問題
4.住環境も老いている?公共施設・インフラの老朽化問題
第3章 住宅の立地を誘導できない都市計画・住宅政策
1.活断層の上でも住宅の新築を「禁止」できない日本
2.住宅のバラ建ちが止まらない
3.都市計画の規制緩和合戦による人口の奪い合い
4.住宅の立地は問わない住宅政策
5.住宅過剰社会とコンパクトシティ
第4章 住宅過剰社会から脱却するための7つの方策

はじめに
第1章 人口減少社会でも止まらぬ住宅の建築 
1.つくり続けられる超高層マンションの悲哀
2.郊外に新築住宅がつくり続けられるまち
3.賃貸アパートのつくりすぎで空き部屋急増のまち
第2章 「老いる」住宅と住環境
1.住宅は「使い捨て」できるのか?
2.空き家予備軍の老いた住宅
3.分譲マンションの終末期問題
4.住環境も老いている?公共施設・インフラの老朽化問題
第3章 住宅の立地を誘導できない都市計画・住宅政策
1.活断層の上でも住宅の新築を「禁止」できない日本
2.住宅のバラ建ちが止まらない
3.都市計画の規制緩和合戦による人口の奪い合い
4.住宅の立地は問わない住宅政策
5.住宅過剰社会とコンパクトシティ
第4章 住宅過剰社会から脱却するための7つの方策
おわりに


野澤 千絵[ノザワ チエ]
著・文・その他

内容説明

現在約800万戸の空き家が15年後には2100万戸を超える…3戸に1戸が空き家に!「再自然化」する空き家、スラム化する分譲マンション、漏水・破裂する水道管、不便な立地の「サ高住」住みやすい「まち」に必要なものとは?

目次

第1章 人口減少社会でも止まらぬ住宅の建築(つくり続けられる超高層マンションの悲哀;郊外に新築住宅がつくり続けられるまち;賃貸アパートのつくりすぎで空き部屋急増のまち)
第2章 「老いる」住宅と住環境(住宅は「使い捨て」できるのか?;空き家予備軍の老いた住宅;分譲マンションの終末期問題;住環境も老いている~公共施設・インフラの老朽化問題)
第3章 住宅の立地を誘導できない都市計画・住宅政策(活断層の上でも住宅の新築を「禁止」できない日本;住宅のバラ建ちが止まらない;都市計画の規制緩和合戦による人口の奪い合い;住宅の立地は問わない住宅政策;住宅過剰社会とコンパクトシティ)
第4章 住宅過剰社会から脱却するための7つの方策

著者等紹介

野澤千絵[ノザワチエ]
兵庫県生まれ。1996年、大阪大学大学院環境工学専攻修士課程修了後、ゼネコンにて開発計画業務等に従事。その後、東京大学大学院都市工学専攻博士課程に入学、2002年、博士号(工学)取得。東京大学先端科学技術研究センター特任助手、同大学大学院都市工学専攻非常勤講師を経て、2007年より東洋大学理工学部建築学科准教授。2015年より同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

99
まとめて家を建てるかどうかは個人の財産権と民間人同士の私的な契約だけで済む問題ではなかった。水道や電気、道路交通網などを新規着工するのか修繕で対応するのかなど考えなければいけない。行き着く先は税金をどう配分するのかの問題となる。ワイドショーなどでは「記録的豪雨」とか「高速道路のトンネル崩落」とか派手な「画」だけが報じられがちで、そこに公的資金を注入するのか?その地区から住民を撤退させるか?など視聴者に嫌われそうなことは問題提起しない。そういう痛いところをつくという意味では良い本ではないかと思った。 2017/07/11

Willie the Wildcat

79
新築志向、都市集中、人口減、終末期問題、インフラ老朽化、都市計画のブレと無駄、企業の営利追求姿勢・・・。どれをとっても既知、想定範囲内。トドのつまりが問題の先送りが、根底の問題。自治体によっては、マンション建設に補助金?!一方で空き家対策に税金。矛盾散見の政治の体たらく。但し、私自身を振り返った時に、次世代のことを考えていたかと問われると・・・。他者のことだけ責められないなぁ。「住生活基本計画」と「立地適正化計画」が今後の指針。今更だが、両親の家など、少なからず未来を意識した対応は心がけたいと自覚と反省!2017/04/28

shikada

63
日本は人口減少が進んでいるのに関わらず、新しい住宅を建て続けている。有効な規制がないうえに、固定資産税対策になったり、東京五輪に向けた投機になったりするからだ。人口に対する住宅数はとっくに飽和している。当然の結果として空き家は増え続け、街の価値や治安が悪化する。新築の規制と、空き家対策の両方が必要。地方での再開発は悪いことではないが、無計画に広範囲の地域に住宅を建てると、道路・水道等のインフラや、病院・スーパーなどのサービスの維持が難しくなる。居住地の面積を拡大させて、低密な地域を生むことは得策ではない。2019/04/19

おかむら

48
この先人口が減ってくのになぜ新築ラッシュなのかのカラクリを都市計画から解説。怖かった。ちょっと無理してローン組んで憧れのタワマン買った家族とか、駅徒歩30分の畑の横に賃貸アパート建てちゃった農家のおじさんとか、これ読むと暗澹たる気分になると思うよ。かくいうウチも築28年のマンションにこの先の長い老後生活ずっと住めるのかとても不安になりました。これから家を買おうと思ってる人は読んだ方がいいわコレ。2017/05/14

Hidetada Harada

47
読書メーターで知り、優先順位を上げて読みました。以前から感じていた違和感が実感に変わったように思います。世の中、物理的にも金銭的にも感情的にも共感できない家が多すぎます。著者の言う「もう一歩先の将来リスク」を想定した行動が、個人だけでなく行政、企業にも必要。とても勉強になりました。2017/08/25

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