講談社現代新書<br> 現代語訳 貧乏物語

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講談社現代新書
現代語訳 貧乏物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 260p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883726
  • NDC分類 331.6
  • Cコード C0230

出版社内容情報

今読むべきは百年前のベストセラー『貧乏物語』だ。栄養不足の児童、貯金のない若者……。貧困の構造を描いた書を佐藤優氏が読む!不朽の名著×現代の「知の巨人」による100年目のコラボレーション! 
佐藤優が「貧困」の正体に挑む!

1916年の発表から1世紀――。
日本の志ある若者たちが夢中になって読み耽った古典が
わかりやすい、読みやすい現代語訳でよみがえる。
現代の若者にこそ読ませたい一冊!

「世間にはいまだに一種の誤解があって、『働かないと貧乏するぞという制度にしておかないと、人間はとにかく怠けてしかたがない。だから、貧乏は人間を働かせるために必要なものだ』というような議論があります。しかし、少なくとも今日の西洋における貧乏は、決してそういう性質のものではありません。いくら働いても貧乏から逃れることができない、『絶望的な貧乏』なのです」――本文より

なぜ豊かな国に多数の「貧乏人」がいるのか?
なぜ働いても貧乏から脱出できないのか?
トランプ、サンダース旋風の正体は?
パナマ文書が語る資本主義の現実とは?
人間関係の商品化とは?
資本主義の矛盾を解決するための処方箋とは?

絶望的な貧困が日本を、世界を覆う現在、「貧困」と格闘した経済学者の思考を現代の「知の巨人」が引き継ぐ。渾身の46ページ解説付き。

はじめに 『貧乏物語』と現代  佐藤 優
序 (弘文堂版)
上編  いかに多数の人が貧乏しているか
中編  何ゆえに多数の人が貧乏しているか
下編  どうすれば貧乏を根治できるか
付録 ロイド・ジョージ
おわりに 貧困と資本主義  佐藤 優


河上 肇[カワカミ ハジメ]
著・文・その他

佐藤 優[サトウ マサル]
解説/翻訳

内容説明

不朽の名著×知の巨人、100年目のコラボレーション!なぜ豊かな国に多数の「貧乏人」がいるのか?なぜ働いても貧乏から脱出できないのか?トランプ、サンダース旋風の正体は?資本主義の矛盾を解決するための処方箋とは?絶望的な貧困が日本を、世界を覆う現在、「貧困」と格闘した経済学者の思考を引き継ぐ。

目次

上編 いかに多数の人が貧乏しているか(「貧乏線」を生きる人びと;豊かな先進国の多くの貧乏人;イギリス児童食事事情;貧乏との大戦争)
中編 何ゆえに多数の人が貧乏しているか(なぜ人間社会は発達したか;機械の発明という衝撃;贅沢品と生活必需品)
下編 どうすれば貧乏を根治できるか(貧乏をなくす三つの方法;アダム・スミスの間違い;経済体制の改造か個人の改善か;経済問題は究極の社会問題;贅沢廃止論;経済学と倫理学)
付録 ロイド・ジョージ

著者等紹介

河上肇[カワカミハジメ]
1879年山口県生まれ。戦前を代表するマルクス経済学者、社会思想家。東京帝国大学卒業。1913年からのヨーロッパ留学後、1915年、京都帝国大学教授。1916年、「大阪朝日新聞」に「貧乏物語」を連載、大きな反響を呼ぶ。『貧乏物語』刊行後は、本格的にマルクス経済学の道を歩む。1932年、日本共産党に入党、翌年逮捕される。出獄後は『自叙伝』などを執筆。1946年死去

佐藤優[サトウマサル]
1960年東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年に同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務などを経て、本省国際情報局分析第一課に配属。主任分析官として対ロシア外交の分野で活躍した。2005年に著した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』で鮮烈なデビューを飾り、翌2006年の『自壊する帝国』(いずれも新潮社)で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

52
ラスキンの有名な句に、“There is no wealth but life.”(財産などない、あるのは人生だけだ)。財産は、人生の目的―「道を聞く」という人生唯一の目的、ただその目的を果たすための手段としてのみ、意義があるに過ぎません(新書25-26頁)。岩波文庫に戻ってみよう。人類社会より貧乏を退治せんことを希望するも、貧乏なるものがかくのごとく人の道を聞くの妨げとなるがためのみ(文庫5頁)。やはり、佐藤先生の本で気になった部分を、岩波文庫で遡る。比べることが重要だと思う。2017/02/18

非日常口

37
大筋良い。確かに贅沢品に生産力が持って行かれ、本来食料等の必需品に向かえば貧乏が減るのにそうならない。が、例えば、先日自動運転の車が事故ったという話がニュースになったが、あの技術を使えば現在進むGPSを使った無人の農作のレベルは飛躍的高まるのではないか。減反もやめれば超高齢かつ人出不足の日本農業で、食糧の価格を抑えて普及もできる気がする。一見無駄に見える贅沢もイノベーションのため素地となり、別の形の分配、後の時代にコモディティなり良いものが安くなる。そうなるまでは贅沢で無駄に見えることも多いだろう。2016/07/05

Miyako Hongo

22
百年ほど前に書かれた経済(?)の本。欧州の豊かな先進国に食うに困る貧乏人が沢山いるのはどうしてか、世の中から貧乏をなくすにはどうすればいいのかを論じた本。今日と変わらない貧富の格差の是正に関して倫理道徳面に重きを置いた社会主義を提言。歴史の中には今日と変わらない問題を解決しようと足掻いた先人たちかゴマンといるんだなぁと感慨深い。□そろそろ資本主義の限界が見えてきた今日この頃。個人的には財産世襲廃止と教育無償化、生存必需品の無償化とその対価としての公共労働あたりどうかなーと思ってる。2016/11/06

空猫

22
豊かなはずの先進国にさえ貧困があるのは何故か?に斬り込み、1916年から約3ヵ月大阪朝日新聞に連載されたものを、佐藤優氏が現代語訳し、現代の問題と絡めた自説を加えた一冊。kindle版で原文が無料であるし、そんなに苦もなく読めそうなのでそちらでも。まあ、ほぼ絶版状態(?)だった古典を知らしめてくれて感謝したい。国はまず民の食を満たす、その次に子供の教育、老後の安心、それ無くして国家の安定、未来はない。人は変わらないし歴史は繰り返す。アダム・スミスと比較して読むとベストかも(ずっと積ん読(..))2016/07/28

ニゴディー

14
どうもピンとこない。 現代にも通じるところはあるんだと思うけど、だからといってこの本に書かれているようなことが役に立つ(個人としてもだけど、社会としても)かといわれるとよくわからない。 単なる現代語訳で終わらせず合間に現代の問題と照らし合わせながら訳者の考えを入れるような内容の方が良かったように思う。2021/05/15

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