講談社現代新書<br> 捨てられる銀行

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講談社現代新書
捨てられる銀行

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883696
  • NDC分類 338.32
  • Cコード C0233

出版社内容情報

金融検査マニュアルさえクリアしていれば安泰だった金融機関に衝撃が走っている。金融庁長官が進める「金融大改革」本当の狙いとは。森信親・金融庁長官が剛腕を揮う、金融改革とは何か。会議の一新。銀行を飛び越えて、取引相手の中小企業に銀行について徹底ヒアリング。金融検査マニュアルを実質廃止して、金融機関の事業性を評価する新基準。始まったばかりの改革の行く末と狙いを明らかにする。
森信親、金融庁長官の素顔。森長官が地銀から異例の一本釣りをして改革の担い手として抜擢した日下智晴氏の正体。地域金融のトップランナー、多胡秀人氏の信条。
金融検査マニュアルや信用保証協会の存在で、顧客を見なくなり、目利き力を失った金融マンの問題とは。ノルマ達成がメインだった人事評価を一変せよ!
稚内信金、北國銀行、きらやか銀行、北都銀行など、改革をいち早く始め成果を上げた地域金融のケーススタディ。

第1章 金融庁の大転換 
1金融庁の新方針 金融庁のエース/不良債権処理官庁からの脱却 2「処方箋を持ってこい」 中小企業1000社をヒアリング/財務局長の抵抗/森長官の危機感 3中小企業ヒアリングから見えてきたこと 地元を顧みない地銀/顧客の関心は金利だけ? 4ベンチマークの導入 地方創生に貢献しているか/3つのKPI 5検討会議 会議メンバーに地銀が驚愕/地銀の面従腹背は許さない 6事業性評価 「銀行マンはどんどんバカになっています」/マツダ復活のカゲに広島銀行の事業性評価/広島銀行の斬新な企業分析/優良地銀の実例を収集していた森長官
第2章 改革に燃える3人
1森信親長官の真意 役人の尺度では測りがたい異端児/省益ではなく国益/大蔵スキャンダルへの失望/儀式的な会議を一蹴/検査局は壮大なる無駄をしているのではないか/過去を否定する破壊力/森ペーパーの衝撃/地銀再編論者という誤解 2森長官が抜擢したキーマン・日下智晴 検討会議の調整役/バブル崩壊とマツダ/森長官が日下を一本釣りした事情 3地域金融のプロフェッショナル・多胡秀人 リレーションシップ・バンキングの審議会
第3章 「選ばれる銀行」になるために
1金融検査マニュアル 「預金者保護」は無責任 2 マニュアル行政の恐ろしさ 現場レベルでマニュアルは形骸化 3 信用保証制度による目利き力の喪失 ノーリスクで目利きを放棄 4 短コロを知らない金融マンたち 13年ぶりの短コロ復活/短コロで銀行の行動が根本から変わる 5 リレバンを取り戻せ 考えることをやめた地域金融/鎖を欲しがる地域金融 6 営業目標と人事評価 地元の活性化に貢献という理想/営業ノルマ達成の数字がすべて 7 忘れられた事業再生 地域金融の本丸は事業再生/法令順守だけでは地域金融は守れない/メインバンク制の難問
第4章 新しい4つのビジネスモデル
1 稚内信用金庫 リスクをとるための「やせ我慢経営」 2 北國銀行 営業ノルマを捨てた地銀 3 きらやか銀行 本業支援というビジネスモデル  4 北都銀行 「地域課題解決」で再スタート
終章 森金融庁改革の行方
1 地域金融の化学反応
2 新時代の金融庁
3 捨てられる銀行


橋本 卓典[ハシモト タクノリ]
著・文・その他

内容説明

「金融検査マニュアル」は廃止、地域の顧客にリスクをとれない銀行は消滅する!新しいビジネスモデルが求められる時代に生き残る銀行とは?金融マン、経営者必読のスクープレポート!

目次

第1章 金融庁の大転換(金融庁の新方針;「処方箋を持ってこい」 ほか)
第2章 改革に燃える3人(森信親長官の真意;森長官が抜擢したキーマン・日下智晴 ほか)
第3章 「選ばれる銀行」になるために(金融検査マニュアル;マニュアル行政の恐ろしさ ほか)
第4章 新しい4つのビジネスモデル(稚内信用金庫―リスクをとるための「やせ我慢経営」;北國銀行―営業ノルマを捨てた地銀 ほか)
終章 森金融庁改革の行方(地域金融の化学反応;新時代の金融庁 ほか)

著者等紹介

橋本卓典[ハシモトタクノリ]
共同通信社経済部記者。1975年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2006年共同通信社入社。経済部記者として流通、証券、大手銀行、金融庁を担当。09年から2年間、広島支局にも勤務。金融を軸足に幅広い経済ニュースを追う。15年から2度目の金融庁担当で、地域金融を中心に取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

274
ちょっとタイトルから想像していた内容とは違った。たしかに、バブル崩壊からゼロ年代くらいの、事業内容や企業の成長性をまったく鑑みず、返済可能性や自己資本などばかりを気にして貸付を決定する地方銀行の怠慢などは十分に指摘されているのだけど、それよりも金融庁を変革して地銀を変えさせようとした森信親氏や日下智晴氏などを礼賛するドキュメンタリーといった色合いが強い。そのうえ、金融の専門用語がかなり飛び出し、一般人だとわかりにくいマニアックな言い回しが多いので、読むのがしんどかった。2017/12/12

KAZOO

131
最近の本ですが、今までになく金融行政に切り込んだというよりかよくここまで書いてくれたという気がします。地銀の企画担当者は必死に読んでいることでしょう。民間から一本釣りで幹部職員を採用したり、金融行政方針という方針を出して地銀を疑心暗鬼に陥らせたりしている森長官の手腕が書かれています。来月には脱検査マニュアルということで新しい指針を出すようで、やっと以前に佐藤長官が言っていた「プルーデンス政策」を具体化したものが近いうちに出るようです。今後の森さんの出す方針から目が離せません。2016/05/25

えちぜんや よーた

85
年代を問わず事業会社から金融機関へ、もしくは金融機関から事業会社への転職が容易になれば良いのにね。実際にその商売をしてみないと 事業性を評価するのは難しいんじゃないかなと。2016/07/30

びす男

79
「地域金融にしか担えない最も重要な責務が事業再生だ」。金の流れとは、社会の血液だ。地域金融は、国の隅々に血液を行き渡らせるポンプのようなもの。地銀の存在意義について、大変勉強になった。折しも、新潟では大きな地銀二行が経営統合に動き出した。その背景にあるものはなにかを考える上でも参考になる話が多かった。共同の記者だというが、気になるのは二点。主役の森金融庁長官らに、直に話は聞いているのか?地域金融における銀行マンの実際の状況は?この本はタイムリーであることに価値を置いたのだろうから、別に構わないとは思うが。2017/04/17

Willie the Wildcat

74
日の丸護送船団方式からの脱皮。今更だが顧客志向!金融機関の存在価値を問う森長官の姿勢に同感。言うまでもなく、財務局などのお役所も、頭の切り替え必須。広銀/北國銀行などの事例が今後のモデルケース。査定にもメスを入れ、リスクテイク・収益・そして自己資本のバランス。既存業界枠を超えた競争の現代。金融機関の”殿様商売”も終焉ではなかろうか。それにしても、98年の特別保証、2008年の緊急保証制度の”誤解”が痛い。前者は山一・長銀、後者はリーマンの影響と推察するも、護送船団方式の”甘さ”が根底。2017/05/25

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