講談社現代新書<br> 「反日」中国の真実

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講談社現代新書
「反日」中国の真実

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  • サイズ 新書判/ページ数 284p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881975
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「反日」の実態を探っていくと、社会の歪み、共産党内の動揺、既得権益層の対立など様々な問題が噴き出してきた。深層をレポート。

2012年の日本政府による尖閣諸島国有化に始まる、日中関係の悪化。
それは1972年の国交正常化以来最悪といわれるもので、いまでもその余波はおさまっていない。
では、なぜ過去に例がないほどに中国で「反日」の嵐が吹き荒れたのか?
抗日から生まれた国家という、共産中国の源流もさることながら、
その背景には1950年代の大躍進、60年代の文化大革命など、
共産党政権下で崩壊が進んだ社会道徳、
1980年代の開放政策以降拡大してきた社会の歪み、
共産党内の動揺、既得権益層内部での権力闘争の対立など、
中国社会で現在進行するさまざまな動乱要因があった。
ベテラン特派員が、丹念な取材からその深層を明らかにする。
「反日」を知るために欠かせない一冊。

【著者紹介】
加藤隆則(かとう たかのり)
1962年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1986~87年、北京で語学留学。88年、読売新聞入社。東京本社社会部で司法・皇室を担当。2005年7月から11年3月まで上海支局長。11年6月から読売新聞中国総局長。著書に『中国社会の見えない掟──潜規則とは何か』 (講談社現代新書)」、共著に『日中の壁』(築地書館)、『中国環境報告』(日中出版)など。

内容説明

「反日」の背後にある国家の動揺。丹念な取材から浮かび上がってきた現代中国の最深部。

目次

第1章 愛国は最高の徳目である
第2章 愛国主義と民主化のせめぎあい
第3章 日の丸強奪事件は終わっていない
第4章 毛沢東崇拝と薄煕来事件
第5章 太子党・習近平が率いる強国路線
第6章 破られた「愛」のプラカード
第7章 憎しみを増す戦争記念館
第8章 苦悩する南京からの道
第9章 政治的武器に転じる経済
第10章 「反日」「反中」を乗り越えて

著者等紹介

加藤隆則[カトウタカノリ]
1962年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1986~87年、北京で語学留学。88年、読売新聞入社。東京本社社会部で司法、皇室を担当。2005年7月から11年3月まで上海支局長。11年6月から読売新聞中国総局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

27
中国という国家の成り立ちから鑑みてスケープゴートとして日本を弄り倒すってのは理解はすれどやはり腹は立つ。そろそろあの御国は制度的に限界なんだろう思う。そう考える事で少し腹立たしさは薄まるかと思ったがやっぱ無理(苦笑)2013/04/15

Riopapa

4
中国もそろそろ自国に目を向けて、国内の問題を解決することに専念してはどうか。2013/08/06

おらひらお

2
2013年初版。中国の反日は国力をつけてきたことの証でもあり、バラバラになりがちな国民をひとつにまとめるための道具であることも指摘。でも、それが行き過ぎると歯止めがかかりにくくなることも事実ですね。本書に出てくるような人たちが日中の架け橋となり、相互理解が進めば良いのですが・・・。最後に出てくるメディアと市場の関係も問題ですね。2015/02/19

T.Y.

2
中国で活動してきたジャーナリストが綴る中国の実態。中国にも不利益をもたらす反日暴動は、裏で利益を得ている者がいるのか。「愛国=反日」か「親日=売国」かを強いられる中で、それに抵抗する人の存在。「反日」ばかりが中国ではないが、都合の悪いことから目を逸らすわけにもいかない。著者は孔子の言う「中庸」を勧める。2013/04/05

勉誠出版営業部

0
同僚から借りた、加藤隆則さんの『「反日」中国の真実』を読了。現役の新聞記者の方だけあって、かなり綿密に書かれている一方、どうしても「新聞」的だからか、イマイチ文章が入ってこない部分も。2014/06/08

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