出版社内容情報
読み書きができなくても伸ばせる個性がある! 日本でも60万人以上という、LD等の理解に必須の知識を、第一人者が解説します。読み書きができなくても伸ばせる個性がある!
LD支援は子どもへの理解と愛情から始まる
日本でも60万人以上という、LD等の子どもたちの理解に必須の知識を第一人者が解説!
かつて、LDという概念を皆さんにわかってもらおうと努力していた頃、「LDという新しい障害を、あなたはなぜ持ち込もうとするのか」と聞かれたことがある。この問いを何度も自分に向けた結果、たどり着いた答えが「障害は理解と支援を必要とする個性」である。この言葉は「障害もまた個性なり」を下敷きにしている。なんとふところの深い、人間味あふれる考え方だろうか。そうした個性的な状態とのつきあい方をしっかり心得ているなら、この考え方、言い方は正しい。しかし、私たちはまだそれほど賢くはない。LDやディスレクシアという言葉があって、ようやくその状態を理解しはじめるのである。LDとディスレクシア、それらの言葉を通して、彼らの本質を知り、そして、言葉の背景にある人間の素晴らしさを皆さんと共有したい。
●なぜ読み書きができないのか
●教室の中のディスレクシア
●ディスレクシアの背景にあるもの
●ディスレクシアの成功の鍵とは
●理解する人、支える人がいる
●障害が個性となるために
●教育用語から日常用語へ
●今後のLD・ディスレクシア教育
●わが国の特別支援教育の動向
●学力を後回しにしてはいけない
はじめに
第一章 LDとディスレクシア
LDとディスレクシア
LDはどこから来たのか
ヨーロッパにおけるゆりかご時代
ディスレクシアの父、オートン
LDの名付け親、カーク
ディスレクシアへの回帰
第二章 なぜ読み書きができないのか
教室の中のディスレクシア
ディスレクシアが抱える悩み
言語はどのように習得されるのか
ディスレクシアにも種類がある
発達性ディスレクシアの背景
読み書きメカニズムのモデル
発達性ディスレクシアとは何か
第三章 LD・ディスレクシア偉人伝──成功の鍵を明かす
人はいろいろな知能をもっている
「マタイ効果」を払拭するために
あらゆる領域に成功者がいる
理解する人、支える人がいてこそ
自分なりの学び方を見つける
視覚イメージの豊かさを武器に
第四章 「障害」と「個性」の間で
「言葉」には寿命がある
「障害」・「障碍」・「障がい」
「軽度発達障害」が意味するもの
「障害」が「個性」となるために
インクルーシブ教育の流れの中で
教育用語から日常用語へ
第五章 これからのLD・ディスレクシア教育
そのとき、歴史が動いた
特別支援教育のめざすもの
小・中学校はどう変わるべきか
「通級による指導」教室の現状
「通級による指導」教室を魅力的に
「学校群」という発想で挑む
大学などでの教育支援について
参考文献
おわりに
上野 一彦[ウエノ カズヒコ]
著・文・その他
内容説明
LD支援は子どもへの理解と愛情から始まる。読み書きができなくても伸ばせる個性がある!日本でも60万人以上という、LD等の子どもたちの理解に必須の知識を第一人者が解説。
目次
第1章 LDとディスレクシア(LDとディスレクシア;LDはどこから来たのか ほか)
第2章 なぜ読み書きができないのか(教室の中のディスレクシア;ディスレクシアが抱える悩み ほか)
第3章 LD・ディスレクシア偉人伝―成功の鍵を明かす(人はいろいろな知能をもっている;「マタイ効果」を払拭するために ほか)
第4章 「障害」と「個性」の間で(「言葉」には寿命がある;「障害」・「障碍」・「障がい」 ほか)
第5章 これからのLD・ディスレクシア教育(そのとき、歴史が動いた;特別支援教育のめざすもの ほか)
著者等紹介
上野一彦[ウエノカズヒコ]
1943年、東京都に生まれる。東京大学教育学部、同大学院を修了後、東京大学助手、東京学芸大学講師、東京学芸大学副学長を経て、東京学芸大学教授。早くからLD教育の必要性を主張。その支援教育を実践するとともに啓発活動を行い、1990年、全国LD親の会、1992年、日本LD学会設立に関わる。文学科学省「特別支援教育の在り方に関する調査研究」などの協力者会議委員を務める。東京都「心身障害教育改善検討委員会」委員長。日本LD学会会長。学校心理士、LD教育士スーパーバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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