講談社+α新書<br> LD(学習障害)とディスレクシア(読み書き障害)―子どもたちの「学び」と「個性」

電子版価格
¥715
  • 電書あり

講談社+α新書
LD(学習障害)とディスレクシア(読み書き障害)―子どもたちの「学び」と「個性」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062724128
  • NDC分類 378
  • Cコード C0211

出版社内容情報

読み書きができなくても伸ばせる個性がある! 日本でも60万人以上という、LD等の理解に必須の知識を、第一人者が解説します。読み書きができなくても伸ばせる個性がある!
LD支援は子どもへの理解と愛情から始まる
日本でも60万人以上という、LD等の子どもたちの理解に必須の知識を第一人者が解説!

かつて、LDという概念を皆さんにわかってもらおうと努力していた頃、「LDという新しい障害を、あなたはなぜ持ち込もうとするのか」と聞かれたことがある。この問いを何度も自分に向けた結果、たどり着いた答えが「障害は理解と支援を必要とする個性」である。この言葉は「障害もまた個性なり」を下敷きにしている。なんとふところの深い、人間味あふれる考え方だろうか。そうした個性的な状態とのつきあい方をしっかり心得ているなら、この考え方、言い方は正しい。しかし、私たちはまだそれほど賢くはない。LDやディスレクシアという言葉があって、ようやくその状態を理解しはじめるのである。LDとディスレクシア、それらの言葉を通して、彼らの本質を知り、そして、言葉の背景にある人間の素晴らしさを皆さんと共有したい。

●なぜ読み書きができないのか
●教室の中のディスレクシア
●ディスレクシアの背景にあるもの
●ディスレクシアの成功の鍵とは
●理解する人、支える人がいる
●障害が個性となるために
●教育用語から日常用語へ
●今後のLD・ディスレクシア教育
●わが国の特別支援教育の動向
●学力を後回しにしてはいけない

はじめに

第一章 LDとディスレクシア
LDとディスレクシア
LDはどこから来たのか
ヨーロッパにおけるゆりかご時代
ディスレクシアの父、オートン
LDの名付け親、カーク
ディスレクシアへの回帰

第二章 なぜ読み書きができないのか
教室の中のディスレクシア
ディスレクシアが抱える悩み
言語はどのように習得されるのか
ディスレクシアにも種類がある
発達性ディスレクシアの背景
読み書きメカニズムのモデル
発達性ディスレクシアとは何か

第三章 LD・ディスレクシア偉人伝──成功の鍵を明かす
人はいろいろな知能をもっている
「マタイ効果」を払拭するために
あらゆる領域に成功者がいる
理解する人、支える人がいてこそ
自分なりの学び方を見つける
視覚イメージの豊かさを武器に

第四章 「障害」と「個性」の間で
「言葉」には寿命がある
「障害」・「障碍」・「障がい」
「軽度発達障害」が意味するもの
「障害」が「個性」となるために
インクルーシブ教育の流れの中で
教育用語から日常用語へ

第五章 これからのLD・ディスレクシア教育
そのとき、歴史が動いた
特別支援教育のめざすもの
小・中学校はどう変わるべきか
「通級による指導」教室の現状
「通級による指導」教室を魅力的に
「学校群」という発想で挑む
大学などでの教育支援について

参考文献

おわりに


上野 一彦[ウエノ カズヒコ]
著・文・その他

内容説明

LD支援は子どもへの理解と愛情から始まる。読み書きができなくても伸ばせる個性がある!日本でも60万人以上という、LD等の子どもたちの理解に必須の知識を第一人者が解説。

目次

第1章 LDとディスレクシア(LDとディスレクシア;LDはどこから来たのか ほか)
第2章 なぜ読み書きができないのか(教室の中のディスレクシア;ディスレクシアが抱える悩み ほか)
第3章 LD・ディスレクシア偉人伝―成功の鍵を明かす(人はいろいろな知能をもっている;「マタイ効果」を払拭するために ほか)
第4章 「障害」と「個性」の間で(「言葉」には寿命がある;「障害」・「障碍」・「障がい」 ほか)
第5章 これからのLD・ディスレクシア教育(そのとき、歴史が動いた;特別支援教育のめざすもの ほか)

著者等紹介

上野一彦[ウエノカズヒコ]
1943年、東京都に生まれる。東京大学教育学部、同大学院を修了後、東京大学助手、東京学芸大学講師、東京学芸大学副学長を経て、東京学芸大学教授。早くからLD教育の必要性を主張。その支援教育を実践するとともに啓発活動を行い、1990年、全国LD親の会、1992年、日本LD学会設立に関わる。文学科学省「特別支援教育の在り方に関する調査研究」などの協力者会議委員を務める。東京都「心身障害教育改善検討委員会」委員長。日本LD学会会長。学校心理士、LD教育士スーパーバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

10
教育とは,それを受ける人間に合わせたものにすることが大切である.普通と同じペースでは学習できないだけであって,やり方さえ合わせれば十分に力を発揮できるケースも少なくない.2013/04/23

かずぼん

6
特別支援の中でも見過ごされがちなLDについての歴史と課題の全体像が理解できる。内容的にはやや古くなってしまっている部分もあるが、基本を知った上で現状そしてこれからのことを更に別の文献などで知り、深めていきたい。2020/05/20

さや

2
書いてあること全部を理解できたわけではなかったけど、LDと、その中の?ディスレクシアについての知識を少し身につけることができた。もうちょっと具体的に、どのような症状が出てくるのかが分かればよかった。日本語におけるディスレクシアと英語におけるそれの比較は面白かった。2021/04/06

おかえ

2
著者の熱い想いが伝わってくる。良い本だとは思うけど、LDやディスレクシアが具体的にどういうものなのかのイメージを持ちたいという私のニーズからはちょっと外れた感じ。2016/12/08

月花

2
LDの中でもディスレクシアの強い人格がかなり必死に読んでいた。 私は言語能力に問題を感じていないのでタイプ分けにのみ興味を持った。 ディスレクシアの人格にはバイブル化したらしい。2015/03/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/254571
  • ご注意事項