内容説明
いちばん注目されているアスペルガー症候群と学習障害は、どのような症状を示すのか。自閉症やADHDとは何が同じで、何が違うのか。最新医学が解明する。
目次
序章 大事にすればいい子に育つ?
第1章 子どもの心の発達は何でわかるか
第2章 多重知能とワーキングメモリー
第3章 まれではないアスペルガー症候群
第4章 学習障害と脳の回路
終章 子どもの心の障害と現代社会
著者等紹介
榊原洋一[サカキハラヨウイチ]
1951年、東京都に生まれる。東京大学医学部を卒業。東京大学医学部講師、東京大学医学部付属病院小児科医長。発達神経学、神経生化学を専攻し、小児科医として発達障害児の医療に携わる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
62
最近、母や伯母から「はなはアスペルガー症候群じゃないか」(診断はしていませんが)と伝えられました。その理解のために母から渡された本。母も自分の育て方が悪いせいか、悩んでいた時期があったそうです。この本で紹介されているSちゃんと小さい頃の私が被りました。今も私は人付き合いも悪く、身勝手で人と話すことが苦手です。しかし、それら全てがアスペルガー症候群で片付けられてしまうのにはちょっと、違和感があります。この本は子供のアスペルガー症候群やディクレシアなどの紹介が多いので大人のアスペルガー症候群の本も読まないと。2015/04/29
James Hayashi
27
当時東大病院小児科医長。知能的に劣っていても視覚聴覚で秀でた人もいる。アスペルガー症候群は社会性欠陥というかソーシャルスキルの欠除のある人であるが、自閉症、学習障害など線引きの難しい症状でもあるらしい。本作の前編で語られる乳幼児のアタッチメントと呼ばれる愛着関係、乳児でも視線を合わせてくる事、障害者や乳幼児が電動車椅子を難なく動かすなど驚かされた記述がある。2019/01/28
トダ―・オートマタ
6
本書は子どものアスペルガー症候群を中心に書いている。 といっても、前半のところでは子どもの心の仕組みに触れているので 全体的に子どものこころについての本のように思う。 ただ、ここで取り扱っているアスペルガーはわかりやすい部分が大きいのか アスペルガーの症状がある子どもが大人になったときのことはあまり触れていない。そこらへんが少し残念2012/01/25
水曜日
3
アスペルガーとは、自閉症の言語操作に問題がないバージョンと考えることにした。自分もアスペルガーとまではいわないにしても、軽くその気があるんじゃないかと感じた。2017/04/23
ぴかてう
3
身障者にバリアフリーのスロープがあるようにアスペやLDにももう少し補助があっていい2012/11/02