講談社選書メチエ<br> 魂と体、脳―計算機とドゥルーズで考える心身問題

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講談社選書メチエ
魂と体、脳―計算機とドゥルーズで考える心身問題

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062585217
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C0310

出版社内容情報

脳という物質と「私」という意識、その「解けない問い」に、コンピュータ・シミュレーションで挑む!

本当に存在するものは何だろうか?
私の「今・ここでの体験」だろうか? それとも、他人からみた「物質としての脳」だろうか?
もちろん、両方だろう。ところが、そう言った瞬間、
「私の」体験と「他人からみた」脳を結ぶメカニズムが知りたくなる――
ライプニッツのモナドロジー、ドゥルーズの思考を、
コンピュータ・シミュレーションで展開。
心身問題への新たなアプローチがはじまる!

序:何が本当に存在するのか?

第I部 心身問題と中枢
「心身問題」から「支配的モナド」と「中枢」へ
「中枢」を作って展開する

第II部「閉鎖」としての「不確実性」の侵入
エージェントの閉鎖とモナド

第III部 不確実性の中心と中枢、そして意識
「不確実性の中心」とモナド的中枢
「中心」から「紐帯」へ
「紐帯」から「中心のない不確実性」へ

おわりに:心身問題への憎しみと、哲学の性急さについて

内容説明

本当に存在するものは何だろうか?私の「今・ここでの体験」だろうか?それとも、他人からみた「物質としての脳」だろうか?もちろん、両方だろう。ところが、そう言った瞬間、「私の」体験と「他人からみた」脳を結ぶメカニズムが知りたくなる―ライプニッツのモナドロジー、ドゥルーズの思考を、コンピュータ・シミュレーションで展開。心身問題への新たなアプローチがはじまる。

目次

序 何が本当に存在するのか?
第1部 心身問題と中枢
第2部 「閉鎖」としての「不確実性」の侵入
第3部 不確実性の中心と中枢、そして意識
おわりに 心身問題への憎しみと、哲学の性急さについて
補足 「終わりなき対話=原始的心身問題」の詳細

著者等紹介

西川アサキ[ニシカワアサキ]
1975年、神奈川県に生まれる。慶應義塾大学環境情報学部卒業。神戸大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了。理学博士。現在、理化学研究所特別研究員。専攻は、人工知能、哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Pustota

8
スピノザのモナドロジーとそれに対するドゥルーズの論考をベースに、中枢が創発するシミュレーションを条件を変えて走らせた結果を解釈しながら、「私」という心の問題を考察していく。なかなかアクロバティックな作品。具体的に「私」という意識が発生するメカニズムについて何かが分かるわけではないのだけれど、とても興味深いイメージを展開してくれている。アクロバティックな内容だが、「心とは何か」なんて言いながら「まだまだ謎が多い」というだけで終る「お行儀のいい」脳科学の本などよりはよほど面白い。2021/08/06

ともすけ

3
これはなかなか面白い視点からの研究者が出てきたと思いました。アクロバティックの感もありますがそれはそれでいいと思います。図書館で借りたけれどもこれは買って本棚に並べる価値ありです。2013/10/12

ジンジャーエール

1
多数の要素をもつ複雑なシステムを支配する中枢について。中枢というものには未来への信用があるというのが印象に残った。物々交換の経済では需要と供給が一致せず取引はほとんど成立しない。そこで他者がどのような商品を欲しがっているかを基に商品に信用というものを持たせると取引は自分のもっている商品Aと信用の大きい商品Bを交換し今度は自分の欲しい商品Cと交換という形で商品を手に入れる。この商品Bが中枢であり貨幣になる。

あかふく

1
「誤字」の話に過剰な期待をしてしまった。もっと人間に関心がうつったころ、再読します。2013/03/21

fieldh

1
再読。心身問題をまともに扱えている数少ない本のなかの一つ。2013/03/08

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